はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

芥川賞・死んでいない者、異類婚姻譚

2016年02月17日 | 読書
今月号の文芸春秋に掲載されたので、一気に読んでしまいました。
とは言うものの、本谷有希子氏の、" 異類婚姻譚 " はちゃんと読んだのですが、
滝口悠生氏の、 " 死んでいない者 " については、最初の4、5ページで、その文体に辟易としてしまい、
それ以降は流し読みになりました。
流し読みでも、面白くなく、結局、読んでいないのと同じかもしれません。
冒頭の文章をアップします。

押し寄せては引き、また押し寄せてくるそれぞれの悲しみも、一日繰り返されていくうち、どれも徐々に小さく、静まっていき、斎場で通夜の準備が進む頃には、その人を故人と呼び、また他人からその人が故人と呼ばれることに、誰もかれも慣れていた。

初老で認知症におびえ始めた私にとっては、脳味噌が拒絶反応を起こすような長すぎるセンテンスです。
私のプアな記憶力を考慮すれば、

夜が更ける頃には、その人を故人と呼び、また他人から故人と呼ばれることに、誰もかれも慣れていた。

くらいに、主語にかかる修飾語を短くして欲しいのです。
なかなか主語がでてこない文体はジジイにはつらいものがあります。

まあ、現実的には短く省略するわけにもいかないでしょうから、センテンスを2つに分けてもらえれば助かります。

押し寄せては引き、また押し寄せてくるそれぞれの悲しみも、一日繰り返されていくうち、どれも徐々に小さく、静まっていく。
斎場で通夜の準備が進む頃には、その人を故人と呼び、また他人から故人と呼ばれることに、誰もかれも慣れていた。


これならば抵抗感なく読めるのですが、文学的ではないのでしょうね.....

結論として、私が滝口悠生氏の作品を今後読む可能性はゼロです。

さて本谷有希子氏の作品は、スラスラと読み終えることができました。
これは、ジャンルとしてはファンタジー小説になるのでしょうか?

エンディングは完全にファンタジーです。
そして読み終えたときに、そういえば最初からなんとなくファンタジーぽかったなと思われます。
以前にも書きましたが、B級のホラー映画で常用される、怖いシーンを流しておいて、実は夢だったという手法を思い出してしまいました。

さて、禁酒も順調に12日間を消化して残り9日間となりました。
ストレスは全くありませんし、禁断症状も皆無です。
体重もウェストも減りました。
毎晩、黒酢ハイを美味しくいただいています。
難点は、就寝時に、" さあ、寝るぞ。 " という決意が必要なことです。
以前は酔っぱらってバタンキューでしたので、一瞬たりとも眠る努力をしたことがありませんでした。
ですから、なんだか新鮮な感じです。
新鮮であると同時に、自分が堅気(カタギ)の仲間入りをしたような誇らしげな気持ちにもなります。