『戀に酔う 藤の花房 揺れ止まぬ』
(こいによう ふじのはなぶさ ゆれやまぬ)
『五月の夜 空見上げれば 雨の降る』
(ごがつのよ そらみあげれば あめのふる)
『雨垂れを 数えて過ぎし 夏の夜』
(あまだれを かぞえてすぎし なつのよる)
『聞きたきや 誰が為に降る 夏の雨』
(ききたきや たがためにふる なつのあめ)
『雨上がり 小満の気 みずみずし』
(あめあがり しょうまんのき みずみずし)
『みどりの野 渡り来たりて 風薫る』
(みどりのの わたりきたりて かぜかおる)
『志賀島の 夏の夜明けや 波光る』
(しかしまの なつのよあけや なみひかる)
『内海に 光一条 朝焼ける』
(うちうみに ひかりいちじょう あさやける)