『夏川に 入れば鯉の 寄り来たる』
(なつかわに はいればこいの よりきたる)
『蓋を舐む アイスクリームの 悪い癖』
(ふたをなむ あいすくりーむの わるいくせ)
『雨上がり 紫陽花の色 甦り』
(あめあがり あじさいのいろ よみがえり)
『空白み 若葉並木に 風通る』
(そらしらみ わかばなみきに かぜとおる)
『夏草の 茂りし土手に 寝転んで』
(なつくさの しげりしどてに ねころんで)
『風五月 少しひんやり 足早に』
(かぜごがつ すこしひんやり あしばやに)
『人に似て 朝の薔薇の香 清々し』
(ひとににて あさのばらのか すがすがし)
『薔薇の花 バラバラ落ちてと 人の言う』
(ばらのはな ばらばらおちてと ひとのいう)
『薔薇の花 匂い嗅ぎ過ぎ 偏頭痛』
(ばらのはな においかぎすぎ へんずつう)
『夏の薔薇 色の濃ゆさに 辟易す』
(なつのばら いろのこゆさに へきえきす)