俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

蟻地獄

2013年05月11日 | 俳句

かたつむり 通りし跡の 尼崎
(かたつむり とおりしあとの あまがさき)
15707 【季語】 蝸牛 【季節】 三夏
ギラギラ、ネバネバ


散歩して 万歩を越えて 心太
(さんぽして まんほをこえて ところてん)
15708 【季語】 心太 【季節】 三夏


昼の酒 酔いを楽しむ 昼寝人
(ひるのさけ よいをたのしむ ひるねじん)
15709 【季語】 昼寝人 【季節】 三夏


気が付けば 揚羽が我を 付廻す
(きがつけば あげはがわれを つけまわす)
15710 【季語】 揚羽蝶 【季節】 三夏


短夜や 硯の陸も 乾きけり
(みじかよや すずりのりくも かわきけり)
15711 【季語】 短夜 【季節】 初夏


無職ゆえ 色濃き夏を 欲しけり
(むしょくゆえ いろこきなつを ほっしけり)
15712 【季語】 夏 【季節】 三夏


鯉幟 人には人の 事情あり
(こいのぼり ひとにはひとの じじょうあり)
15713 【季語】 鯉幟 【季節】 初夏


桐の花 紋章のごと 咲きにけり
(きりのはな もんしょうのごと さきにけり)
15714 【季語】 桐の花 【季節】 初夏


鈴蘭や 風に揺れども 音はせず
(すずらんや かぜにゆれども おとはせず)
15715 【季語】 鈴蘭 【季節】 初夏


不二ひとつ 鳴動無くも 蟻地獄
(ふじひとつ めいどうなくも ありじごく)
15716 【季語】 蟻地獄 【季節】 三夏
不二=富士山