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俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

若楓

2007年05月16日 | 俳句

『目に染みる 若葉もやがて 青葉色』
(めにしみる わかばもやがて あおばいろ)

『霞草 風も無いのに 揺れている』
(かすみそう かぜもないのに ゆれている)

『ビル街の 墓石に見えし 薄暑かな』
(びるがいの ぼせきにみえし はくしょかな)

『その色に 心蕩けて 大牡丹』
(そのいろに こころとろけて おおぼたん)

『若楓 風の音にも 照り映えて』
(わかかえで かぜのおとにも てりはえて) 
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青春の証

2007年05月15日 | 俳句

『あめんぼの 風に逆らい 風上に』
(あめんぼの かぜにさからい かざかみに)

『五月かな この辻々に 風通る』
(さつきかな このつじつじに かぜとおる)

『青春の 証が欲しく 苺喰う』
(せいしゅんの あかしがほしく いちごくう)

『肥満過ぎ 着る物も無く 衣替え』
(ひまんすぎ きるものもなく ころもがえ)

『薫風の 吹けば想い出 溢れ出し』
(くんぷうの ふけばおもいで あふれだし)

『五月雨や 酒の肴に 烏賊キムチ』
(さみだれや さけのさかなに いかきむち)

『五月雨や 一人濡れ行く 夜の街』
(さみだれや ひとりぬれゆく よるのまち)

『夏の夜や 妹の貼りし アンパンマン』
(なつのよや いものはりし あんぱんまん)
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初夏

2007年05月14日 | 俳句

『五月晴れ 伯母の法事は こんなもの』
(さつきばれ おばのほうじは こんなもの)

『久し振り 新幹線の 初夏の揺れ』
(ひさしぶり しんかんせんの しょかのゆれ)

『初夏の旅 トンネル抜けると そこはまた』
(しょかのたび とんねるぬけると そこはまた)

『車窓より 目に入る若葉 まぶしくて』
(しゃそうより めにいるわかば まぶしくて)

『一周忌 五月の別れ 涙雨』
(いっしゅうき さつきのわかれ なみだあめ)
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あめんぼ

2007年05月13日 | 俳句

『花の園 蚯蚓の大軍 占領す』
(はなのその みみずのたいぐん せんりょうす)

『若葉風 手繋ぎ歩け 軽やかに』
(わかばかぜ てつなぎあるけ かろやかに)

『あめんぼは 右に左に すいすいと』
(あめんぼは みぎにひだりに すいすいと)

『あめんぼう 水を窪めて 浮きにけり』
(あめんぼう みずをくぼめて うきにけり)

『竹の子や 掘る道具にも 灰汁強き』
(たけのこや ほるどうぐにも あくつよき)

『夏川に 足を浸して 冷を取る』
(なつかわに あしをひたして れいをとる)

『見渡せば どこもかしこも 夏の色』
(みわたせば どこもかしこも なつのいろ)

『夏に入るや 師の書せし 鶴と亀』
(げにいるや しのしょせし つるとかめ)

『夏の朝 早起き雀に ごほうびを』
(なつのあさ はやおきすずめに ごほうびを)

『池の主 緋鯉なるかな 色に出り』
(いけのぬし ひごいなるかな いろにでり)
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箱庭

2007年05月12日 | 俳句

『砂スキー 恥捨て妹と 滑る夏』
(すなすきー はじすていもと すべるなつ)

『夏の朝 水溜りの中 ケンケンパッ』
(なつのあさ みずたまりのなか けんけんぱっ)

『汗みどろ 共に遊ぶを 好む妹』
(あせみどろ ともにあそぶを このむいも)

『雨蛙 妹との合唱 遅れるな』
(あまがえる いもとのがっしょう おくれるな)

『夏来り 畳水練 妹泳ぎぬ』
(なつきたり たたみすいれん せおよぎぬ)

『夏の陽に 遊びし妹は 汗まみれ』
(なつのひに あそびしいもは あせまみれ)

『二人して 手とし あの泉』
(ふたりして てとあしあらいし あのいずみ)

『噴水の 飛沫の中へ 妹走る』
(ふんすいの しぶきのなかへ いもはしる)

『冷酒や ビールでなくて 缶チューハイ』
(ひやざけや びーるでなくて かんちゅーはい)

『雨雫 夏の陽を浴び 真珠玉に』
(あめしずく なつのひをあび まじゅたまに)

『箱庭は 見られることが 生命なり』
(はこにわは みられることが いのちなり)
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夏草

2007年05月11日 | 俳句

『娘来て 雨の降らぬ日 夏の夕』
(むすめきて あめのふらぬひ なつのゆう)

『薫風を 従え歩く 気持ちよさ』
(くんぷうを したがえあるく きもちよさ)

『さわさわと 木々揺れ騒ぎ 夏は来ぬ』
(さわさわと きぎゆれさわぎ なつはきぬ)

『昆陽の夏 池にも空にも 鯉が棲む』
(こやのなつ いけにもそらにも こいがすむ)

『夏草に 足を滑らせ 露まみれ』
(なつくさに あしをすべらせ つゆまみれ)

『夏草を 踏みしめ見える 冥土塚』
(なつくさを ふみしめみえる みょうどづか)

『餌を撒くに 緋鯉弾けて 水しぶき』
(えをまくに ひごいはじけて みずしぶき)

『金の穂を 早く刈りたや 麦の秋』
(きんのほを はやくかりたや むぎのあき)

『日本国 雨を語れば かたつむり』
(にほんこく あめをかたれば かたつむり)

『昼寝して 昼寝の夢見 また昼寝』
(ひるねして ひるねのゆめみ またひるね)
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柿若葉

2007年05月10日 | 俳句

『夏の夜に 落とせし星を 拾い行く』
(なつのよに おとせしほしを ひろいゆく)

『満開の 躑躅の道の ここかしこ』
(まんかいの つつじのみちの ここかしこ)

『忍び音を 聞き漏らす内 夏来る』
(しのびねを ききもらすうち なつきたる)

『下弦の月 儚き夢や 夏の月』
(かげんのつき はかなきゆめや なつのつき)

『柿若葉 光る瓦の うらめしき』
(かきわかば ひかるかわらの うらめしき)

『老いされど 網戸を通し 風と音』
(おいされど あみどをとおし かぜとおと)

『新緑や 美しく老いる 女も居て』
(しんりょくや うつくしくおいる ひともいて)

『冷蔵庫 買い替え思案 娘来る』
(れいぞうこ かいかえしあん むすめくる)

『揚羽蝶 飛び立つまでは 羽を閉じ』
(あげはちょう とびたつまでは はねをとじ)

『出張の ついでに三社の 御祭り』
(しゅっちょうの ついでにさんしゃの おんまつり)
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若葉風

2007年05月09日 | 俳句

『五月雨や 社の軒に 雨宿り』
(さみだれや やしろののきに あまやどり)

『見てみたし 牡丹の覗く 家の女』
(みてみたし ぼたんののぞく いえのひと)

『キラキラと 露に濡れたる 夏の草』
(きらきらと つゆにぬれたる なつのくさ)

『目に染みる 若葉青葉の まぶしさが』
(めにしみる わかばあおばの まぶしさが)

『こでまりを 揺すらす風の みずみずし』
(こでまりを ゆすらすかぜの みずみずし)

『若葉風 伯母の忌日の 近づきぬ』
(わかばかぜ おばのきじつの ちかづきぬ)
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五月雨

2007年05月08日 | 俳句

『五月雨は 夜明けとともに 上がりけり』
(さみだれは よあけとともに あがりけり)

『おらが世も 春が過ぎれば 夏になる』
(おらがよも はるがすぎれば なつになる)

『青簾 いつとはなしに ふるびれて』
(あおすだれ いつとはなしに ふるびれて)

『言霊の 青葉若葉に 谺して』
(ことだまの あおばわかばに こだまして)

『夏帽子 孫にかぶせて 鏡見る』
(なつぼうし まごにかぶせて かがみみる)

『雪と見し 卯の花月夜 白光り』
(ゆきとみし うのはなづきよ しろびかり)
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若葉雨

2007年05月07日 | 俳句

『五月雨に 楽しさ探す 我が元気』
(さみだれに たのしささがす わがげんき)

『矢車の 回るにつれて 鯉泳ぐ』
(やぐるまの まわるにつれて こいおよぐ)

『落椿 心浮き浮き 地に咲きて』
(おちつばき こころうきうき ちにさきて)

『雨露の 輝いて見えし 牡丹かな』
(あまつゆの かがやいてみえし ぼたんかな)

『若葉雨 風に吹かれて 頬濡らす』
(わかばあめ かぜにふかれて ほおぬらす)

『七つ子の 泣くも遊ぶも 草苺』
(ななつごの なくもあそぶも くさいちご)
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立夏

2007年05月06日 | 俳句

『鯉幟 洗濯物と 干されけり』
(こいのぼり せんたくものと ほされけり)

『苺ジャム 蓋をする前の 一舐めよ』
(いちごじゃむ ふたをするまえの ひとなめよ)

『孫好み 窓から入りし 薫風や』
(まごこのみ まどからいりし くんぷうや)

『孫並べ 寝そべりしまま 背比べ』
(まごならべ ねそべりしまま せいくらべ)

『孫帰り 筋肉痛の 夏来る』
(まごかえり きんにくつうの なつきたる)

『夏立ちて 今日より元気 散歩する』
(なつたちて きょうよりげんき さんぽする)
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鯉幟

2007年05月05日 | 俳句

『孫帰り 按摩器頻度 鯉幟』
(まごかえり あんまきひんど こいのぼり)

『孫帰り 寂しさ募る 夏来る』
(まごかえり さびしさつのる なつきたる)
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初孫

2007年05月04日 | 俳句

『初孫は 一期一会の 苺かな』
(はつまごは いちごいちえの いちごかな)

『初孫の 吐息の洩れて 霞草』
(はつまごの といきのもれて かすみそう)

『薫風の 初孫ととも 鳴り吹きぬ』
(くんぷうの はつまごととも なりふきぬ)

『有様は 別々なれど 聖五月』
(ありようは べつべつなれど せいごがつ)

『生命愛 咲いて笑うや 母子草』
(いのちあい さいてわらうや ははこぐさ)
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憲法の日

2007年05月03日 | 俳句

『改憲も 護憲もゴロの 悪事する』
(かいけんも ごけんもごろの あくじする)

『憲法の日 初孫二人 訪ね来る』
(けんぽうのひ はつまごふたり たずねくる)

『どんたくは 雨と決めたる よな天気』
(どんたくは あめときめたる よなてんき)

『藤棚の 薄紫に 目を閉じて』
(ふじだなの うすむらさきに めをとじて)

『古池や 蛙三匹 世知辛く』
(ふるいけや かわずさんびき せちがらく)

『夏隣 我を見放す 腹具合』
(なつどなり われをみはなす はらぐあい)

『夏隣 おぼろに淡き 月あかり』
(なつどなり おぼろにあわき つきあかり)

『心地よき 風頬伝い 五月来る』
(ここちよき かぜほほつたい ごがつくる)

『夏隣 清けき緑の 世界開く』
(なつどなり さやけきみどりの せかいあく)

『花水木 淡き空色 ゆるく揺れ』
(はなみずき あわきそらいろ ゆるくゆれ)
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太陽の季節

2007年05月02日 | 俳句

『五月来て 太陽の季節 近づけり』
(さつききて たいようのきせつ ちかづけり)

『愛の種 八十八夜の 満月に』
(あいのたね はちじゅうはちやの まんげつに)

『風船を 膨らます妹 顔赤く』
(ふうせんを ふくらますいも かおあかく)

『日を経ても 若葉の安曇 ちひろかな』
(ひをへても わかばのあずみ ちひろかな)

『朝日浴ぶ 牡丹の花の 紅清か』
(あさひあぶ ぼたんのはなの べにさやか)

『メーデーの コールのこぶし 元気なく』
(めーでーの こーるのこぶし げんきなく)
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