俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

2013年05月09日 | 俳句

空青く 青葉繁るや 気は澄みて
(そらあおく あおばしげるや きはすみて)
15688 【季語】 青葉 【季節】 三夏


ひとひらの 花びら泳ぐ 夏の川
(ひとひらの はなびらおよぐ なつのかわ)
15689 【季語】 夏 【季節】 三夏


昨日今日 揚羽蝶飛ぶ 近さかな
(きのうきょう あげはちょうとぶ ちかさかな)
15690 【季語】 揚羽蝶 【季節】 三夏


夏の昼 雀と鳩の 元気よさ
(なつのひる すずめとはとの げんきよさ)
15691 【季語】 夏 【季節】 三夏


岩の亀 鯉に守られ 甲羅干し
(いわのかめ こいにまもられ こうらぼし)
15692 【季語】 亀 【季節】 三夏
久方ぶりに亀を見ました。


亀が呼ぶ おいでおいでと 鯉を呼ぶ
(かめがよぶ おいでおいでと こいをよぶ)
15693 【季語】 亀 【季節】 三夏


岩の亀 手足延ばして バランス取り
(いわのかめ てあしのばして ばらんすとり)
15694 【季語】 亀 【季節】 三夏



聖五月

2013年05月07日 | 俳句

冷奴 無くばさみしき 卓の上
(ひややっこ なくばさみしき たくのうえ)
15683 【季語】 冷奴 【季節】 三夏


お堀端 何を誘うか 糸柳
(おほりばた なにをさそうか いとやなぎ)
15684 【季語】 糸柳 【季節】 晩春


薫風や 誘われ仰ぐ 空青し
(くんぷうや さそわれあおぐ そらあおし)
15685 【季語】 薫風 【季節】 三夏


好きな娘と 泡盛呑みし 夢の中
(すきなこと あわもりのみし ゆめのなか)
15686 【季語】 泡盛 【季節】 三夏


聖五月 投げれば当たる 博士かな
(せいごがつ なげればあたる はかせかな)
15687 【季語】 聖五月 【季節】 初夏



万緑

2013年05月06日 | 俳句

万緑の 瑞々しさや 陽の光
(ばんりょくの みずみずしさや ひのひかり)
15675 【季語】 万緑 【季節】 三夏


雨上がり 緑葉色増し 夏は来ぬ
(あめあがり みどりはいろまし なつはきぬ)
15676 【季語】 夏は来ぬ 【季節】 初夏


夏に入るや 緑の精気 木々に満ち
(げにいるや みどりのせいき きぎにみち)
15677 【季語】 夏に入る 【季節】 初夏


初夏の花 名前も知らぬ 花ばかり
(しょかのはな なまえもしらぬ はなばかり)
15678 【季語】 初夏 【季節】 初夏


もんしろと あげはを共の 散歩かな
(もんしろと あげはをともの さんぽかな)
15679 【季語】 紋白蝶 【季節】 三夏


雲も無き 五月の空や どんよりと
(くももなき さつきのそらや どんよりと)
15680 【季語】 五月 【季節】 仲夏


ビール飲む ノンアルコールの 飲み残し
(びーるのむ のんあるこーるの のみのこし)
15681 【季語】 ビール 【季節】 三夏


白靴を 見かけぬ街の 風物詩
(しろぐつを みかけぬまちの ふうぶつし)
15682 【季語】 白靴 【季節】 三夏



こどもの日

2013年05月05日 | 俳句

こどもの日 男女が換わり 節供かな
(こどものひ だんじょがかわり せっくかな)
15665 【季語】 こどもの日 【季節】 初夏
節供=節句


学食の カレーにミルク 端午の日
(がくしょくの かれーにみるく たんごのひ)
15666 【季語】 端午 【季節】 初夏


夏に入るや 不満がつのる 空の色
(げにいるや ふまんがつのる そらのいろ)
15667 【季語】 夏に入る 【季節】 初夏
夏に入る=立夏


夏は来ぬ 唄口ずさめど 見当たらぬ
(なつはきぬ うたくちずさめど みあたらぬ)
15668 【季語】 夏は来ぬ 【季節】 初夏


噴水や 駅前広場は まだ上げぬ
(ふんすいや えきまえひろばは まだあげぬ)
15669 【季語】 噴水 【季節】 三夏


川に池 幟の数の 競い合い
(かわにいけ のぼりのかずの きそいあい)
15670 【季語】 幟 【季節】 初夏


雨上がり 湿りし音は 松落葉
(あめあがり しめりしおとは まつおちば)
15671 【季語】 松落葉 【季節】 初夏


冬と夏 どうすりゃいいのさ 衣替え
(ふゆとなつ どうすりゃいいのさ ころもがえ)
15672 【季語】 衣替え 【季節】 初夏


今昔 汽車の煙に 噎せし夏
(いまむかし きしゃのけむりに むせしなつ)
15673 【季語】 夏 【季節】 三夏


宰相が 死の商人や 夏に入る
(さいしょうが しのしょうにんや なつにいる)
15674 【季語】 夏に入る 【季節】 初夏



アベノリスク

2013年05月04日 | 俳句

みどりの日 アベノリスクの 始まりと
(みどりのひ あべのりすくの はじまりと)
15653 【季語】 みどりの日 【季節】 晩春


初夏なのに 夏と冬との いたちごっこ
(しょかなのに なつとふゆとの いたちごっこ)
15654 【季語】 初夏 【季節】 初夏


足裏や 扁平と啼くな 明日は夏
(あしうらや へんぺいとなくな あすはなつ)
15655 【季語】 立夏 【季節】 初夏


ケセラセラ 暦の上の 春惜しむ
(けせらせら こよみのうえの はるおしむ)
15656 【季語】 春惜しむ 【季節】 晩春


酔いしれて 眠れる花に 小雨降る
(よいしれて ねむれるはなに こさめふる)
15657 【季語】 眠れる花 【季節】 晩春
眠れる花=花海棠(はなかいどう)


花馬酔木 雪月ほどに 光なし
(はなあしび ゆきつきほどに ひかりなし)
15658 【季語】 花馬酔木 【季節】 晩春


これでもさ さみしい夏と 言うなかれ
(これでもさ さみしいなつと いうなかれ)
15659 【季語】 夏 【季節】 三夏


天を向き 日焼けの滲む 花水木
(てんをむき ひやけのにじむ はなみずき)
15660 【季語】 花水木 【季節】 晩春


遠目には 柳生の紋の 花楓
(とおめには やぎゅうのもんの はなかえで)
15661 【季語】 花楓 【季節】 晩春


春惜しむ 抜け毛の増えて なお惜しむ
(はるおしむ ぬけげのふえて なおおしむ)
15662 【季語】 春惜しむ 【季節】 晩春


ひとときの あたたかさゆえ 忘られず
(ひとときの あたたかさゆえ わすられず)
15663 【季語】 あたたか 【季節】 三春


まずビール 酒に替わりて 酩酊す
(まずびーる さけにかわりて めいていす)
15664 【季語】 ビール 【季節】 三夏




五月晴

2013年05月03日 | 俳句

夏落葉 負い目祟り目 風強し
(なつおちば おいめたたりめ かぜつよし)
15641 【季語】 夏落葉 【季節】 初夏


薫風や 心積もりも 消して行く
(くんぷうや こころづもりも けしていく)
15642 【季語】 薫風 【季節】 三夏


蒲公英の 絮風上は 失くなりし
(たんぽぽの わたかざかみは なくなりし)
15643 【季語】 蒲公英 【季節】 三春


苺ジャム パンより多き 贅沢感
(いちごじゃむ ぱんよりおおき ぜいたくかん)
15644 【季語】 苺 【季節】 初夏


泡盛が 好きという女子 顔赤し
(あわもりが すきというじょし かおあかし)
15645 【季語】 泡盛 【季節】 三夏


緑陰や 口ずさむ唄 演歌のみ
(りょくいんや くちずさむうた えんかのみ)
15646 【季語】 緑陰 【季節】 三夏


楠若葉 陽光ありて 生き生きと
(くすわかば ようこうありて いきいきと)
15647 【季語】 楠若葉 【季節】 初夏


クールビズ だらしなさのみ 目立つ夏
(くーるびず だらしなさのみ めだつなつ)
15648 【季語】 夏 【季節】 三夏


散歩道 行きと帰りで 違う夏
(さんぽみち ゆきとかえりで ちがうなつ)
15649 【季語】 夏 【季節】 三夏


夏の夜や 見つめる君は ブルーアイ
(なつのよや みつめるきみは ぶるーあい)
15650 【季語】 夏 【季節】 三夏


夏の朝 老涌き出でて ラジオ体操
(なつのあさ おいわきいでて らじおたいそう)
15651 【季語】 夏 【季節】 三夏


五月晴れ 真っ青といかず 黄なくさい
(さつきばれ まっさおといかず きなくさい)
15652 【季語】 五月晴 【季節】 仲夏




若葉

2013年05月02日 | 俳句

人気なき 公園に咲く 若葉かな
(ひときなき こうえんにさく わかばかな)
15639 【季語】 若葉 【季節】 初夏


用済みと 剪定されし 枝哀れ
(ようずみと せんていされし えだあわれ)
15640 【季語】 剪定 【季節】 仲春



桜若葉

2013年05月01日 | 俳句

花咲くや 桜若葉の 鈴なりに
(はなさくや さくらわかばの すずなりに)
15628 【季語】 桜若葉 【季節】 初夏


春落葉 風には勝てぬ 庭箒
(はるおちば かぜにはかてぬ にわぼうき)
15629 【季語】 春落葉 【季節】 晩春


風無きに 滝上りとや 鯉幟
(かぜなきに たきのぼりとや こいのぼり)
15630 【季語】 鯉幟 【季節】 初夏


遠き日の 夢追いかけて 萩若葉
(とおきひの ゆめおいかけて はぎわかば)
15631 【季語】 萩若葉 【季節】 晩春


早乙女の 姿忘れて 幾年ぞ
(さおとめの すがたわすれて いくとせぞ)
15632 【季語】 早乙女 【季節】 初夏


花の失き チューリップにも 華はあり
(はなのなき ちゅーりっぷにも はなはあり)
15633 【季語】 チューリップ 【季節】 晩春


太陽に 向かい踏み出す 夏の一歩
(たいように むかいふみだす なつのいっぽ)
15634 【季語】 夏 【季節】 三夏


君が微笑 慈しみ溢れ 夏気分
(きみがえみ いつくしみあふれ なつきぶん)
15635 【季語】 夏 【季節】 三夏


今はもう 筍掘りも 昔事
(いまはもう たけのこほりも むかしごと)
15636 【季語】 筍 【季節】 初夏


メーデーや つわものどもの 恥さらし
(めーでーや つわものどもの はじさらし)
15637 【季語】 メーデー 【季節】 晩春


桐咲くや 昔は昔 遠くあり
(きりさくや むかしはむかし とおくあり)
15638 【季語】 桐の花 【季節】 初夏