梅雨の合間の常念
梅雨入り宣言で開けた朝、二十日ばかりの月が煌々として、さわやかな風が吹いた。
72歳に乾杯
会津の郷土料理「身欠鰊の山椒漬け」が完成の時を迎えた。
冷蔵庫の奥から恭しく取り出した、緑の山椒葉は飴色に変わりニシンのうろこがきらりと輝く。
身を細く切って白皿に並べ、これは私のオリジナルなのだけれど緑の山椒葉を添えた。
お酒はスーパーの末から二番ではない、れっきとした地酒を冷やで用意する。
涼風のような山椒の香りに鰊の凝縮した味が絡まって これは旨い。
もしかしたら会津を超えたかもしれない。
次回に使う、ハードな身欠きニシンは、かみさんが既に冷蔵庫に用意してある。