月見草(大待宵草)
夕闇が迫る土手の草むらに次から次へと月見草(大待宵草)が開く頃、農家は厳しい労働に明け暮れた繁忙期が終わって骨休みができる時期である。
その季節が来ると、集落では「農休日(のうやすみ)」を定め、その日は農作業をしない事を申し合わせた。
子供心にその日が待ち遠しかった。
庭の隅に今年も月見草が咲いた、夕暮れ時 花弁を折りたたんで包む薄物が突然割れて、宇宙船のアンテナのようにコキコキと開く、およそ20秒で完成して信号を送り始めるのだろう 受信した蛾が1匹よって来た。
6月30日 物足りない夕焼け