雪山の屏風に守られて安曇野はまだ眠りから覚めない。
夜明けは槍の穂先から始まる。
穂先が薄紅に染まり、色彩は急斜面を雪崩のように駆け下る。
紅い光は常念の頂きに波及し新雪を染めて見る間に拡大してゆく。
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