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応援歌と寮歌

2012年10月04日 | 季節の便り

 彼岸花

松本市に合併する前は入山辺村といって、11月3日は村民大運動会が開催され、地区ごとに編成された6チームが優勝旗を争った。

予科練帰りの血気盛んな青年たちが半年もかけて夜毎練習を重ね、その日に臨んだ。

子供達も応援団を結成し、応援歌と手拍子の練習を重ねてその日を待った。

歌った応援歌の多くは旧制中学や大学の応援歌を借用し、小学生達は歌詞の意味も判らず声を張り上げた。

運動会の運営形態も、中身も様変わりしたが、その運動会は今も連綿と続いている。

運動会が近づいて、今年も町会の選手選考委員が我が家に競技参加を要請にきた。

参加種目は玉入れ競技である、断る理由もないから受諾した。

その夜、60年以上も昔歌った運動会応援歌のことを思いだし、インターネットで検索した。

それが旧制第一高等学校の寮歌であることを初めて知った。

1900年アムール川(黒竜江)岸で起きた、ロシアによる中国人虐殺事件を題材に作詞されている。

何故寒村の運動会応援歌にこの歌が歌われたのか解らない

アムール川の流血や (第一高等学校寮歌)

アムール川の流血や 氷りて恨み結びけむ
  二十世紀の東洋は 怪雲空にはびこりつ

曲からは人を奮い立たせる何かが感じられる、軍歌「歩兵の本領」、労働歌「メーデーの歌」も同じ曲である。

 

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