花梨と書きたいけれど、実はマルメロ
会合の帰り道Mさんの果樹園の隅に、花梨がたわわに色づいて、芳香が漂っている。
「良かったらどうぞ」といわれ、一番大ぶりで頭に葉っぱの飾りを付けた物をむしってきた。
『Mさんは「カリン」といっているけれど、正しくは「マルメロ」なんだよ』 と教えてくれた人がいた。
諏訪湖畔の花梨並木は広く知られている、春の花、金色に色付く果実、そして美しい紅葉、果実はシロップ漬けで売りだされている。
その「カリンシロップ漬」にどこやらの省庁がクレームを付けた。
その理由は並木の果実は「カリンではなくマルメロである、よってマルメロシロップ漬」とするようにとのこと
両者の見分け方は、果実全体に肌色の産毛が密生しといるのがマルメロである。
ただし熟してくると自然に産毛は消失することもあるがヘタの部分を見れば解る。
堅くて加工が大変なので、食べるより玄関に置いたり、車内に置いて芳香を楽しんでいる。