柿花火
熟し柿は二日酔いの妙薬 飲酒後一つ食べると朝の目覚めがさわやかになる。
最近、柿のお世話になるほど飲む事がなくなった。(飲めなくなった)
霜の朝 蜂屋柿(渋柿)の大木は葉を落としつくした。
葉の茂みに隠れていた柿は思ったより大量で、大輪の柿花火となっていっせいに躍り出た。
蜂屋柿は柿の名門らしく、それを冠した産地は全国に分布しているようだ。
我家の蜂屋柿は、祖父が小柿を台木に接ぎ木し今日に至っている。
近辺の柿は切り倒されて、祖父の蜂屋だけが残っている。
食物としての柿の効能が最近見直されているらしいが、木登りして収穫するのもおっくうだ。
仮に収穫できても食べてくれる人がいない。
しばらくは冬空に柿花火を鑑賞し、雪が積もる頃 野鳥に饗する事になる。