常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

ムササビ

2009年01月11日 | 季節の便り
撮影 菊池隼人

野生動物、それも夜行性であれば、その姿をレンズに捉えるのは簡単ではないだろう。
電子機器を使い、センサーを張り巡らせた仕掛けを駆使しての自動撮影と違い、忍者のような小動物を、その気配を頼りに追いかける撮影であればその苦労がしのばれる。

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融雪剤

2009年01月10日 | 季節の便り
年末の庭掃除で見つけた球根が芽を出した。
さて 何だろう

昨日の降ったり止んだりの気まぐれ天気が明けて、10センチほどの積雪があった。
朝除雪して道路に融雪剤を散布した。
町会から各所の坂付近に配られて置いてあり、住民が自由に散布することになっている。
ただし個人の敷地内への使用は出来ないことに申し合わせてある。
袋に「融雪用NACL」とあり岩塩を砕いたらしく土色の異物が混入している。
路面に付着し残った雪がこの塩に触れると小さな音を立てて解け黒い路面が現れる。
便利だし ただなのでつい頼ってしまうのだが、環境に負担をかけることは無いのだろうか?
心配なら使わなければ良いものを、幹線道路に雨あられと大量に撒き散らすことに比べて、まあこの程度ならと、簡単に妥協してしまう。


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敵に塩を送る

2009年01月09日 | 季節の便り
むくげの種子

戦国時代 今川方に塩を止められて、甲斐の住民ひどく困窮した。
それを聞いた越後の上杉謙信は、仇敵である甲斐の領主武田信玄に自国の塩を贈り敵方の領民を救ったと伝えられる。
越後の塩は、姫川沿いの千国街道を牛の背で運ばれ、松本市を経由して塩尻市で武田方に引き渡された、その史実が塩尻市の名前の由来であるとされている。
1月10日は塩が松本に到着し、当時武田領であった松本の民衆は歓喜し涙を流したと古文書に記されているという。
現在1月10日は「塩市」ならぬ「飴市」となって、商都松本の伝統行事として様々なイベントが企画され賑わう。


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接ぎ木の達人

2009年01月08日 | 季節の便り

ヒヨドリジョウゴ


園芸家にとって接ぎ木や挿し木はとても便利な手法である。
旅先から楊枝か箸ほどの小枝を持ち帰るだけで、庭に同じものを育てることができる。
しかしながら、普通その活着率は極めて低いと言われている、私はいまだに接ぎ木で成功した例は一度もない。
近所に接ぎ木名人がいて、接ぎ木で増やしたという珍しい高価な庭木や果樹を何本かいただき、現在も育てている。
「コツを覚えたら簡単にできる、秘訣を伝授するから是非やりなさい」といわれて随分時がたつのだけれど、忙しさに紛れてまだ秘伝伝授は成就できないでいた。
達人は、竹に松を接ぎ木するのは不可能にしても、接ぎ木や挿し木が難しいといわれる植物を高い確率で成功させていたらしい。
その達人が昨夜亡くなった。
達人はスガレ(黒スズメバチ)追いの名人でもあった。
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七草

2009年01月07日 | 季節の便り

七草粥に使う芹は、湧き水の小さな流れにに茂るシナ芹(クレソン)を使った。
芹摘みは子供達の役目、近所誘い合わせて採集場所に向かう。
水田地帯の一角にある湿地帯は、真冬でも凍ることがなく緑のクレソンが茂って、ほんのりと暖かい感じがする水が流れていた。
粥用のセリはほんの小さな一握りで良いのだけれど、よどみにかがんで底の泥をすくい上げると、眠っていと泥鰌がニョロニョロと這い出したりして、日が傾いて冷たい風が吹き始めるまで時を忘れて遊んだ。
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年始回り

2009年01月06日 | 季節の便り
藤の鞘
1月の風が吹くと、カスタネットがかすれた音で一斉に鳴りだす。
3月の風ではこらえ切れずに鞘が音を立ててはじける

恒例の年始回り、年賀の挨拶をするだけで大した意味もないように見えるけれど、儀礼として定着しているから、今更省くわけにはゆかないのだろう。
これで向こう一年商売が順調にゆきますようにという得意先へのお賽銭のいらない初詣である。
そういえば、初荷と書いた幟や、小旗をなびかせたトラックを見ることがなくなった。
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雪のないお正月

2009年01月05日 | 季節の便り
乾いた枯野の向こうに


寒さは厳しいけれど、明るい日差しに誘われて山沿いの道を歩いた。
1月の荒涼とした荒地の向こうに雪の山脈が連なる。
枯草を透かして山を見る
この荒地もかっては手入れの行き届いた畑地であった。
桑畑、麦畑、白菜、ブドウ等を変遷し現在は雑草が茂る。 
枯草が鳴っている

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モルゲンロート

2009年01月04日 | 常念100景
1月4日

零下7度の朝、北アルプスは雲ひとつなく晴れ渡った。
常念の新雪を紅く染めた朝の光は尾根を下り、谷を埋めて、またたくまに市の丘陵地城山を席巻して、市街地になだれこむ。
しかし 山峡の僻地に冬の斜光が当たるには、まだ数時間待たなければならない。
冬の間の忍耐である。

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正月を迎える子供の行事

2009年01月03日 | 季節の便り
紅いシクラメン

つごもり
大晦日から元日にかけて、初詣の村人のために、子供達が神社の舞殿に泊り込み、ご神火を燃やし続ける行事である。
参拝客は大きな穴の中で燃えるご神火に両手をかざしながら、子供達の注ぐお神酒を飲んで、いくばくかの祝儀をおいていった。
火の番をしながら、参拝客をもてなす係り、締太鼓を叩きながら集落をふれあるく係り等、交代で仮眠を取るのだけれど寒さがこたえて眠れるものではなかった。
一晩焚き続ける燃料の確保、吹きさらしの舞殿をむしろで囲い仮眠所の設営等すべて小学生がやり遂げた。
楽しいと言うより苦しかった思い出が強く残っている。
戦後しばらくしてPTAから不健全と言うレッテルを貼られこの行事は中止となった。
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年の初め

2009年01月02日 | 季節の便り
集合写真
互いに近くに暮らしているのだけれど、一同が顔をあわせる機会は少ない。
それぞれに忙しいのだろう。
男どもは急に背丈が伸びて、床がきしむほどである。
隼人が受賞盾を披露してくれた。


マングローブを育てる環境
最低温度11℃をキープ出来る窓辺に河砂を入れた容器をおいて水を張った。
青インゲンのような紡錘形の種子を上から落とすと、うまい具合に砂に突き刺さって、すこぶる幸先が良い。



メヒルギの絵筆
日本画に使う絵筆の穂先のような新芽がのぞいている。
うまく活着すれば、まもなく緑滴る双葉が茂るはずである。
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