ウォーキング中の話です。11月に入って,ある水田でホテイアオイを見かけました。とっくにイネが刈り取られ,水はけが悪いために切り株が腐りかけている田です。

この地域の自然の中でホテイアオイを見かけることなどまったくありません。それなのに一つの水田において,他の水生植物が枯れ果てていにもかかわらずホテイアオイだけが育っているなんて,驚きです。ほんとうに! 田の持ち主がここに置いたなんて,まず考えられません。どんな謎が秘められているのでしょうか。
さて,これを放っておいたら,寒さに遭って越冬できずに枯れ果てるでしょう。ホテイアオイは元々南米産の外来植物で,今では野生化している場所がありますが,霜が降りたり気温が氷点下になるような地域ではまず冬越しが不可能なのです。
実際,ネット検索してみると,この植物の冬越しを何とかしたいと思う人は相当数に上るようで,回答者からはいくつかの知恵が寄せられています。
実は,わたしもまた何とか越冬させられないものかと思った経験があります。「毎年買うって勿体ないし,……」なんていう気持ちになったのです。
今回せっかく見つけたホテイアオイが枯れるがままにしておくのは何だか残念です。それで,この際,いい機会なのでわたしもこの手で試みようと思い立ちました。というわけで,株を持ち帰って植木鉢に植えることに決めました。ネット検索すると,土に植えても大丈夫らしいのです。ちょっと希望が持てそうです。
その他越冬可能気温は5℃とか,もっと高いとか,ある程度情報が入手できました。それなら,室内に置く,多少の湿り気を与える,そんな点に注意して栽培すればどうでしょう。いずれ経過報告をすることにしましょう。よい結果が出ればいいのですが。