自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

筆柿のこと

2012-11-12 | 生物

苗木屋には,今,いろんな木々が並べられています。果樹も盛りだくさんで,所狭しといった感じです。

ふとそのコーナーを見ると,変わったカキの実の付いた木が一本置かれていました。近寄ってよく見ると,長細いかたちで,ヘタ近くがぐるっとへ込んでいます。名札には“筆柿”と書かれていました。なるほど,毛筆を連想すると重なるかたちです。「おもしろいナア」と思い,「よし,これを植えてみるか」と決めました。 

カキは植えてから8年程経たないと実らないというのはほんとうらしいのですが,この苗は接木なのでもう実が生り始めています。そこがこうした苗木のいいところです。

買うときに店員さんからこう言われました。「最近,スーパーでもこのカキの実を売っているでしょう」と。わたしの知らない話です。「そうか,そんなふうに名が知られてきているのか」と勉強になりました。

帰って調べると,不完全甘柿だそうです。それに,一本の木に甘柿と渋柿の両方がなるといいます。食べてみなくてはわからないという不完全さがまた,おもしろいですね。このカキは愛知県の特産だとか。

一つもいで食べてみました。この実は,渋い! 渋くっても,かなり大きい実なので,意外性があります。渋抜きなら簡単にできます。

これで,我が家のミニ果樹園に植わるカキは5種。少しにぎやかになります。

 


“ハロウィン”の子どもたち

2012-11-12 | 日記

10月31日(水)はハロウィンでした。わたしは,こうした西洋文化をすぐに受け入れて流行にしてしまう日本人の巧みさ,したたかさといったものに驚きながらも,多少の違和感を感じています。近くの100円ショップにはハロウィングッズが所狭しと並べられているのを見て,日本流の手法・商魂が妙におもしろく目に映りました。

しかし,なるようになっていく流れには抗しても意味がないので,これに関した行事には夢中にならない程度に協力をすることにしています。

ややこしい言い方をしてしまいました。実は学校の放課後,学童保育事業で施設で過ごす子を対象にしてこの行事が行われました。「ジャンボカボチャ,なんとかなりませんか」と言われて,手配。

それをくり抜いて,ろうそくを点すのは子ども。包丁を使うので危険なため,場合によっては手を添えました。子どもは興味津々で,交代しながら作業を進めていきました。

上手にできて,子らは満足気味! 

これに入れたろうそくが点ったとき,子らは歓声を上げた後,じっと見つめていました。すてきな灯りでした。

これとは別に,子らが順番に職員に対して,欧米で行われている慣わしを真似,伝統的なことばを一言かけて回りました。職員は,それに一言返しながらお菓子を渡したのです。子どもの喜びは結構あったようで,笑いと歓声でにぎやかな雰囲気に包まれました。

こういう行事,マア,異文化共生の目であっさりとらえたらいいのでしょうけど。