自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その255)

2013-08-10 | ジャコウアゲハ

二化目を終えるジャコウアゲハの成虫が産卵に訪れています。春のように複数,入れ替わり立ち代わりというふうではありません。一頭やって来て,静かに産卵している感じです。それが飛び去ると,また一頭現れるといったふうですが,実際は同一個体なのかもしれません。

よく考えてみると,4月は一気に羽化が始まり,どっと産卵行動が押し寄せたという印象があります。その後は,個体差があって成長の度合いが異なり,すこしずつ成長具合がズレてきた結果,バラつきが出てきたと思われます。

この成虫が産んだ卵から,8月中には幼虫は生まれます。それは果たして,蛹になった後そのまま越冬態になるかどうか。それがとても気になります。わたしのこれまでの観察からいえば,二つに分かれるように思います。

もし越冬するなら,三化性だといえます。もう一度,羽化して成虫になり,それが産卵するとすれば四化性になります。いずれにしても,わたしたちの地方では多化性であることはまちがいありません。 

 


竹紙作り,作品作りのお手伝い(4)

2013-08-10 | 日記

竹紙作りは,ひとことで言えばじつに地味な作業です。時間がかかります。それで,この時間内ではできない,自由研究に付随する作業についてはポイントだけを伝え,家庭でやってくることとしました。

たとえば,習字作品で使う落款。これは消しゴム判子なのですが,8月3日(土)に行った繊維を煮る工程で作り方を教えました。

たとえば,好きな文字を書くための練習。最終的には,A君は家族で話し合って『志』の一文字にしました。それで,練習のための手本をわたしの方で準備しました。

たとえば,額。出来上がった作品を額に入れたいと思いました。それも手作りで! 安上がりで,見栄えのするものを検討した結果,段ボールで作ることにしました。これも作る主体はA君です。ヒントをこちらから与えて,A君が仕上げてくるのです。

たとえば,紙の滲み防止処理。この工程を経ることで,紙の腰が強くなり,パリッとします。

作品に仕上げるという目標に向け,細かく手を打ちます。間もなくクライマックスを迎えることになります。支えるわたしたちにも,わくわく感が増してきます。