8月4日(日)。『青少年のための科学の祭典 2013』 にブース出展。ブース名は『縄文人になって火を起こそう』です。
発火法の中でも,縄文人ですからもっとも初歩的な発火法“キリモミ式”です。これをメインにして,おまけとして“マイギリ式”を準備しておきました。
店員はわたし,アシスタントとして中学3年生三人,小学4年生一人,合計五人でした。中学生はわたしの現職時代,5年生でよく校長室に来て火起こしをした少年たちです。気心の知れた子どもたちなので,協力依頼をしました。それに対して,とても気持ちよく応じてくれたのです。
4年生の少年K君は,一週間前に知り合いになって「できれば店員さんとして協力してほしいが……」と依頼していたもので,遠くからやって来てくれました。ありがたい,ありがたい。この間の事情は7月29日付け記事に掲載済みです。
四人は午前10時から午後4時まで,ずっと汗だくだくで頑張りました。今回のようなかたちで,キリモミ式に集中して出展できる機会は今後まずないだろうと思います。中学生たちのからだは,見事にキリモミ式発火法の要領を体得していました。協力する呼吸がぴったりでした。それをK君は肌でつかみとったことでしょう。
店は開店から大賑わい。親子での挑戦もありました。
「こういうふうにやるんだよ」と丁寧に説明して,息を合わせて挑戦する姿がたくさん生まれました。
午後,あいにく雨が降ってきました。それでもテントの中に入って,一所懸命に挑戦していました。
終わってみればわたしの手のひらには,マメができていました。それが潰れてヒリヒリ。通常の作業ではないので,皮膚が作業に付いていきません。子らの手にもマメができました。とにかく頑張ったのです。
それで,来店者のほとんどの子に満足してもらえたと思います。大成功でした。わたしの立場で科学するたのしさを,少し伝えられたのではないでしょうか。協力者の四人の子どもたちとすてきなふれ合いができたのもいい思い出になりました。感謝。