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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

アゲハ,自然界で見た脱皮

2013-08-02 | アゲハ(ナミアゲハ)

我が家の柑橘木スダチには,アゲハの幼虫がいくつか付いています。アゲハが度々飛来して産卵するので,幼虫がいなくなることはありません。

このスダチでたまたま脱皮を目撃。8月2日(金)のことです。そこを通りかかると,一枚の若葉の表面にいる幼虫が目に付きました。ただじっとしています。ふつうは目にとまっても,そのまま通り過ぎるのですが,ほんとうに偶然立ち止まりました。虫の知らせとでもいっていいのでしょうか。

すると,すぐに脱皮が始まったのです。大急ぎでポケットからカメラを取り出し,メガネをかけて撮影開始! 見る見るうちに皮を脱いでいきました。これはスゴイ!

飼育下なら見ることはありますが,自然界で見るのは初めてです。それだけのタイミングに恵まれないと,立ち合えないことは充分わかります。この点,今回の偶然はまったく“幸運”の一言に尽きます。

脱皮して終齢幼虫に変わりました。今から食欲が増して,間もなく蛹期を迎えます。人の目に触れない立ち木の片隅で,いのちのドラマが静かに進行していきます。

 


ツマグロヒョウモンの成長(6)

2013-08-02 | ツマグロヒョウモン

振り返れば,パンジーの茎ではツマグロヒョウモンの蛹化が続きました。まるでラッシュの感がしました。印象に残る風景は,よく似たものであっても記しておくことにします。

午後8時59分。一直線に垂れ下がった前蛹に大変化が起こり始めました。カメラをセットして待ち構えていた充足感が味わえる瞬間です。

午後9時ちょうど。背面が大きく裂け,頭部と胸部が現れます。

午後9時1分。皮はいちばん上まで押し上げられました。

午後9時2分。蛹は左右にからだを揺らします。皮を落としたいのです。

脱ぎ終わったばかりの皮は,じつにスムーズ落下していきました。何度観察しても,いつもいのちを感じる瞬間です。

羽化すると大きく広がる翅はこんなに小さくって,運動器官の中枢“胸” ,消化器官の中枢“腹”は相当にしっかりした構えであることがよくわかります。無駄なく,そして合理的に計算し尽くされた結果が,今ある姿なのです。