再び,池の堤を訪ねました。
そこはバッタ類の宝庫といってもいいところで,いろんなバッタがいます。今回はトノサマバッタも数匹見かけましたが,とても敏感で,わたしの気配を認めると直ちに飛び立ちました。そうして,向こうの水田の稲穂に移動しました。これでは,やはり手に負えません。
その代わり,セグロバッタと思われるバッタがたくさんいて,何匹かは手に負える範囲に入ってくれました。腹這いのような格好で近づき,警戒させないようにそっとシャッターを切ります。うまくいったときはバッタに感謝!
バッタの向こう側には池があって,さらに遠方に高圧鉄塔がどっしり立っています。地面を大きく取り込み,バッタの棲息環境を強調して撮ります。
前方の林が切れた先に,わずかに家並みが遠望できます。 セグロバッタは人気のないこうした土がむき出しになった環境で,生きています。地面が大きく写すことで,石ころがゴツゴツしていたり,表面がデコボコしている様子が見てとれます。
虫の目レンズは,確かに自然環境を切りとるのに威力を発揮してくれます。なかなかの重宝物です。