自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ヤマトシジミの産卵行動

2013-08-01 | ヤマトシジミ

8月1日(木)。朝,小雨模様。すぐにやんで,曇り,そして晴れへ。勤務先で子らを引率する『コミバス体験』事業を実施。バスに乗って隣接市を訪ねました。参加した子はみんなで20人。

今回の事業は,子ども自身がツアーを企画して実施し,職員はサポートに徹するという新たな試みです。結果,大きな成果を収めました。このために,子ども企画委員は5月以降5回会議を開いて打ち合わせを重ねてきたのです。大事業にはそれだけの段取りが必要になりますし,段取りをきちんとやっておけばそれなりの成果が収められるという好例かもしれません。

さて,アスファルト舗装がなされた市中の路地裏を歩いていて,びっくり。道の隅にカタバミが生えていて,そこにヤマトシジミが訪れ,産卵していたのですから。腹をちょこんと曲げて,その先を葉の裏にくっ付けています。さらにうれしいことに,裏面がわずかに覗き,生み付けたばかりの卵が写真に写っているのです。

そのときちょうど,わたしは公用車に乗って行き先に先回りして休憩していました。なんとタイミングのいいこと! チョウの行動を見ながらカメラを向けました。しかし,ちっとも気にならない様子です。平気で産卵しているのです。

産卵を終えたヤマトシジミは,すぐ隣りの株に移りました。もちろんそこで産卵するためです。行動範囲はじつに狭いものです。

カタバミは露地にわずかに生えています。他の草が入る隙間はありません。こういう環境でヤマトシジミがカタバミと同居しながらたくましく生きていることが見えてきた一瞬でした。