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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ツマグロヒョウモンと卵(1)

2013-08-21 | ツマグロヒョウモン

午後のこと。玄関先に出たとき,偶然ツマグロヒョウモンのメスが飛来。すぐ脇の竹に止まって,ぶら下がりました。「あれっ!?」と思って,近くのスミレの葉を確認しました。すると,きっちり卵が数個見つかりました。

卵の産みの親はこの個体とは限りませんが,色合いから見るととても新しい感じです。ということは,この個体も産みの親候補といえそうです。

夕方外出から帰って来て,成虫を見ると,まだとまったまま。それで虫の目レンズを使って撮りました(下写真)。直前に雨が降り,辺りは薄暗くって,おまけに逆光という悪条件が重なりました。それでISO2000で撮ったため,きめの荒い画像になっています。

その後,卵の付いた葉を一枚採集してきて記録写真に残しました。やはり産み付けられてからそう時間は経っていないようで,純白をしています。

部分拡大をしてみると……。

みごとな表面模様です。どうやって,こんなかたちが生まれるか,このかたちにどんな意味があるのか,ツマグロヒョウモンに尋ねたくなります。

これから当分,観察を続けることにします。

 


ジャコウアゲハ観察記(その259)

2013-08-21 | ジャコウアゲハ

『ジャコウアゲハ観察記(その260)』で掲載した写真の続きについて触れておきましょう。

幼虫がわんさかいれば,食草が激減します。成長段階に違いがあるので,まだ小さな幼虫だと飢え死にする個体が出てくるでしょう。厳しい試練ですが,うまく別の場所で食草にありついた個体だけが生き残っていきます。

このことを推測するに十分な場面が見られました。写真を写した翌朝のことです。もう,草はほとんど見当たりません。幼虫たちは路頭に迷うように,うろうろしています。

茎だけになったウマノスズクサにしがみ付くようにして,茎を貪り食う姿もありました。

 

なかには,枯れ葉に取り付いてじっとしているものも見受けました。容赦なく,食べ物がないという現実が襲って来ているのです。自然界なら,当然淘汰されていきます。

見た以上,このままにしておくわけにもいかず,わたしは幼虫たちを別の食草に移してやりました。一部は棲息地に持って行き,食草に載せておきました。

これらの幼虫は3化のものです。世代のバトンを途切れさせないための営みが脈々として続きます。