自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

庭のキクに来た昆虫たち(1)

2014-12-01 | 昆虫と花

秋,白菊に昆虫たちがたくさん訪れました。ハナバエ類を中心にして“わんさか”という感じで,多種の昆虫が吸蜜に勤しんでいました。その中から,印象に残る場面をいくつか2回にわたってご紹介します。なお,今回の写真はすべて虫の目レンズで撮影した画像です。

晴れ渡った空の下,白菊にアカタテハが訪れました。鮮やかな色彩がわたしのこころを引き付けました。 

 
ハナアブが夢中になって花に取り付いています。白菊を訪れる昆虫の常連です。

 
コガネオオハリバエは,名のとおり,針状の突起で武装しています。この庭園では,珍しい来客。意外に臆病で,わたしが近づくのを察知してさっと移動しました。こういう場合は,悟られないようにそっとそっと近づくほかありません。


キンバエの仲間もよく訪れます。口器をぐっと伸ばしてごちそうを舐めています。 送受粉にはありがたい仲介者です。

 
突然頭上から大きな羽音が聞こえてきました。見上げると,オオスズメバチが! キクの周りを旋回して,昆虫たちを追いかけました。しかし,昆虫たちは一斉に避難。スズメバチは花に降り立ちました。ほんのしばらくいただけで,さっさと去っていきました。昆虫たちは何事もなかったように吸蜜行動を続けました。


セスジハリバエでしょうか,からだを覆う棘が痛いばかりの姿。他の昆虫たちは近寄れそうにありません。 


キタテハが飛来しました。ほんのしばらく休んだ後,どこかに消えていきました。 どうしたことか,キクへの執着心はちっとも感じられませんでした。

 


晴れた日は,このようにたくさんの昆虫が見られます。キクの花とのつながり方には温度差がありますが,キクからすれば,効率よく受粉の手伝いをしてくれるどの昆虫にも「感謝,感謝!」でしょう。  

 


葉裏に産付された正体不明の卵(続)

2014-12-01 | ホトケノザ

純白の卵の正体が,すこしわかってきた感じです。観察を続けているうちに,二つのことが新たにわかりました。

その1。日が経てば年内に孵化する。卵越冬はありえない。卵が黒変してきました。まちがいなく,孵化が近づいた結果と思われます。


その2。関心を向けている卵から生まれたものかわかりませんが,葉の裏で小さな幼虫を見つけました。たぶん,これが孵化したものと思われます。

偶然,脱皮直後の個体を見かけました。尾脚先に,脱ぎ終わった皮がまだ付いていました。全身が透明感のある色をしているのが印象に残ります。


一日経つと,はっきり姿が変わっているのがわかります。突起の根元や腹脚が黒くなっています。葉を食べた結果,体内が緑色になっているのがわかります。


この先観察を続けていけば,さらに具体的な姿が見えてくるでしょう。