10月19日付け記事『自然探索 ~親子でアカタテハと出合う~』 中,「その3」として取り上げた蛹について,その後の経過を書いておきます。
蛹の付いた茎を瓶に挿し,ビニル袋で覆いをして置いていました。万一羽化しても,逃げてしまっては正体を確認しようがありません。これで大丈夫と思いつつ,羽化していないかとときどき見てきました。
一向に羽化しない様子から,春を待たなくてはならないなと思い,蛹をそっと指で摘まんでみたのです。そうしたら,ぺこんとへこみました。「おかしいな。どうしたのかな」と思って,もう一度摘まむと,ぽろっと二つに割れてしまったのです。
中を見ると,なんと,幼虫がうじゃうじゃ。これは寄生バチで知られたコマユバチの幼虫じゃないでしょうか。でも,まちがっているかもしれません。
見えているものだけで30個体はありそうです。
もっと近寄ってみましょう。体内のようすが見えます。透明な袋に,なにか白いものが詰まっている感じです。
ぜひ正体をつきとめたいと思います。昆虫の世界はほんとうにたいへん。 いのちはそれぞれ食物連鎖に組み込まれ,生死が限りなく繰り返されていきます。