自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

師走,ツマグロヒョウモンの幼虫(2)

2014-12-09 | ツマグロヒョウモン

先日,空き地でツマグロヒョウモンの幼虫を数匹見かけました。このことについては,すでに記事にしています。

後日,この空き地を観察していてびっくり。雨上がりの午前のことなので,とくべつな風景がそこにあったのかもしれません。あちこちに,幼虫が点在するように見られたのです。環境と比べて一際目立つ体色をしているので,一目瞭然です。全部で10匹以上いました。

スミレの葉や,その近くにいる個体があります。 


葉を食べている個体があります。 


枯れ草にしがみ付くようにして,じっとしている個体がたくさん。 

 
ほんとうにふしぎなほどの風景でした。このうち,いったい何匹が無事に春を迎えることができるのでしょうか。とくべつに寒い日や,雪の積もる日のようすはどんなだか,気にとめておこうと思います。

 


ツワブキの昆虫二種

2014-12-09 | 昆虫と花

いつものように,前栽のツワブキが花を付け,そこに昆虫が訪れています。晴れた日の昼間はハエ類やアブ類がやって来て,競うように餌を口にしています。日が陰ったり,夕刻近くなったりすると,どこからともなくガが現れます。

ツトガのなかまでしょうか,「やっと自分の順番がやって来た」とばかりに口吻を伸ばしていました。 

 
花の上を歩いて動きながら,口吻を伸ばしたり,また曲げたり,しきりに口を調整中です。からだには花粉が付着しているのが観察できます。

 
体長と比べて,脚が際立って長いガガンボのなかまがいました。口吻を前後にはげしく動かすので,からだ全体が大きく揺れていました。ある瞬間に,シャッターを切って静止画像を得るほかありません。


交尾をしながら吸蜜行動をしているペアもいました。邪魔に入る昆虫がいないので,じつにゆったりしたものです。

 
頭状花序から突き出た蕊の林,加えて濃い黄色の花が自己の存在をアピールして,それに引かれて昆虫たちが集まってきます。夜間でも,ちゃっかり吸蜜に勤しむ昆虫だっています。一日24時間,ツワブキは餌場を虫たちに提供して,きっちり受粉というお返しをもらっているのです。