12月2日付け記事『今秋最後の蛹化』で取り上げたアゲハの個体の続き話です。
蛹をちょこっと触ってみると,とても軟らかいのでびっくり。とっさに,寄生バチにやられているだと直感しました。
それで,からだの内部を見てみることに。帯糸で支えられていた辺りで二分割しました。すると,中はドロドロ状態です。よくよく見ていくと,ウジ虫型の幼虫が一匹いました。
そのままではわかりにくいので,爪楊枝を使って出してみました。蛹の大きさからみると,かなりの大きさです。これは寄生バチ(あるいはハエ)の幼虫でしょう。
一匹なのか複数いるのか,それはよくわかりません。以前外にいたコマユバチは複数でした。しかし,この幼虫がコマユバチのそれなのかは不明です(コマユバチにしては大きい過ぎる!?)。これも確認する価値がありそうです。
蛹にはかわいそうな現実なのですが,いのちは常に犠牲になるしくみで自然は成り立っています。これも止むを得ないドラマです。