播州平野の奥まったところに経緯度地球科学館(愛称「テラ・ドーム)があります。そこは東経135度と北緯35度の交差点につくられた特色ある科学館で,本ブログでも度々触れてきました。辺りは『日本ヘソ公園』として整備され,ここを訪れたら交差点に立つことができます。地図で確認するとよいでしょう。
今日(12月3日),我が家で見かけたカマキリ君を伴なって,ここを訪れました。もちろん,山の上でモデルになってもらうためです。山なら遠く平野が望め,それを背景に,あるいは前景にスケールの大きな写真が撮れるはず。 そんな魅力的な画像を得たいと思ったのです。
寒いので,カマキリ君はあまり動かず,理想的なモデルになってくれました。なんだかわざとらしいのですが,この公園にももちろんカマキリが生息しているのでこの手法は許してもらえるだろうと勝手に思っています。
下写真の左にコンクリートの構造物が写っています。これは北緯35度線上にあります。頭部のすぐ右下の建物が地球科学館。秋色の中にカマキリが溶け込んでいます。
こんどはちょうど経緯度交差点,つまり“日本のヘソ”で撮りました。カマキリの前に見えるコンクリート部分がそこにあたります。
青空をたっぷり入れたくて,カメラを縦方向に構えて撮りました。地平線が弧を描いて風景の雄大さを演出しています。カマキリはなにを思っているのやら。
もう一匹のカマキリにもモデルになってもらうと……。ポーズを決めたわけではなく,威嚇姿勢を見せました。自分より強いものへの,いつものポーズ。相当に怒っている様子。寒さに負けず,元気いっぱいなのです。申し訳ないことをしました。
やっぱり縦方向でも撮っておきました。この姿勢はまだ威嚇しているつもりです。翅の開き方を見ても,ようくわかります。脚の置き方も堂々としたものです。
ヒトに邪魔されずにのびのび生きていきたいはず。それがわかっていても,被写体になってもらって得がたいコマを撮っておくのは今こそのチャンス。無事に撮影が終わりました。カマキリ君は,今いくら元気でも間もなく寒さが厳しくなっていのち果てます。 感謝。