自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

タテハチョウのなかま,冬季の蛹

2014-12-24 | 昆虫

我が家の隣りにある更地は,とにかく昆虫との出合いが途切れない場になっています。

先日のこと。ブロック塀を見ていると,ツマグロヒョウモンの幼虫が寒さに耐えてじっとしている中,蛹が一つポツンとぶら下がっているのに気づきました。腹端を塀にくっ付けた垂蛹です。これにはびっくり。


正面から撮ると……。


いったい何チョウの蛹かなと思いました。金属光沢を放つ斑紋はタテハ類の特徴です。この更地で幼虫がいくつも越冬中のツマグロヒョウモンかなとも思うのですが,このチョウはあくまで幼虫越冬とされています。もしかすると,早々と蛹化したものの,寒さのせいで羽化に至らないままこの状態にあるのかもしれません。もしツマグロヒョウモンでなければ,正体は何なのでしょう。

生きているか,一応確認しておこうと思い,軽く指でつまんでみました。すると,ピクンと動きました。


春の羽化時まで目が離せません。