9月9日(金)。2齢幼虫がしきりにからだを一直線に伸ばしてピクンピクンと動かしています。上半身を浮かせるしぐさも盛んにします。「ふつうはそんなことはないのに,はて,どうしたことか。もしかすると脱皮直前の兆候なのかもな」と思い,とりあえず写真に収めました。そうして,どうしても外出しなくてはならない用があり,1時間出かけました。
帰って来て見ると,なんと,脱皮を終えてもう色が黒ずんで来ていました。つまり,わたしが出かける前の動きは,まさに脱皮寸前であることを示していたようなのです。あれって,予感のようなものでしょうか。ほんとうに惜しい場面を見逃しました。このあと,幼虫は丁寧に殻を食べてしまいました。
「なんとか脱皮の瞬間を撮りたい! よしっ,きょうだいと思われる個体で,すこし遅れて育っているものを観察してはどうか」と着眼。それで葉ごと飼育容器に入れて見守ることに。ところが,うまくいく筈だったのに,タイミングのズレがあってこれまた見逃し。10分の油断でした。前回のようなかからだを動かすこともなく,静かに脱皮をしたのでした。兆候は感じられずというところで,返す返すも惜しい結果になりました。
この教訓を次回に生かさなくちゃ。というわけで,成長の似通った4個体を同一飼育ケースで飼うことにしました。