1つの卵で孵化が近づき,中が完全に透き通って見え始めました。深夜のことで,いつ孵ってもよさそうな状況です。そのときに撮ったのが下写真。卵の中の姿勢がとてもよくわかります。卵のかたちと幼虫の姿勢とがぴったり合っているのを見ると,自然のふしぎに目を引き付けられます。
このまま付き合う勇気はなく,就寝。そして午前5時に虫の知らせのような感じがあって目覚め,とりあえず卵を確認。孵化し終わっているだろうとの予測が外れ,なんと殻を開けている最中だったのです。これはラッキーな展開です。
卵の直径は0.77mm。1mmにも満たない小ささです。
以後,変化にすぐ対応できるようにファインダーを覗きながら撮影を続けました。以下の写真はトリミングしています。
頭部を出しました。いよいよ出るようです。
からだを突き出すようにして出始めました。ここでしばらく,このまま休憩。
やや時間が経って,出て来ました。口元や複眼がよくわかります。
着地! これだけのからだが殻に入っていたとは!
出終わりました。幼虫はこのまま葉の裏に移動して行きました。
こういう幸運な撮影機会に恵まれると,すっかりうれしくなります。感謝。幼虫には,試練を乗り越えて行き抜いてほしいものです。