自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ルリタテハ,卵から羽化まで(6)

2016-09-01 | ルリタテハ

8月27日(土)。脱皮して間もない幼虫を撮影しました。

2齢幼虫です。尾部付近がまだ褐色がかって見えます。脱皮後ほんの少しだけ時間が経過しています。そこには脱いだ皮があります。すこし離れたところには頭部を覆っていた殻があります。


別の葉では皮を抜き終わったばかりの2齢幼虫がいました。体色を見れば,脱皮直後であることがよくわかります。

 
頭部の殻には,すっぽり穴が残っているのが見えます。びっくりするほど,からだが突起や毛で覆わています。

 
脱皮の始終を目の当たりにできたら最高なのですが。それにはよほど辛抱強く観察を続けなくてはなりません。

8月28日(日)。ミュージアムに一部の幼虫をおいて展示飼育しています。ミュージアムのある公園にもルリタテハが生息しているので,ちょうどよいタイムミングと思ったからです。その飼育箱にいる幼虫が1匹葉から糸でぶら下がっていました。なにかの拍子に落っこちたのでしょう。ここからわかるのは,もしもの場合に備えて糸を出すことがあるらしいという点です。でも,なぜ尾部に糸が付いているのか,ふしぎです。単にクモの糸に引っ掛かっただけなのでしょうか。


よく似た姿はジャコウアゲハでも目撃して撮影したことがあります。