チョウの吸水行動はよく知られた話です。単なる水場での吸水とはちがって畑でというところがミソで,畑仕事をしていると,ときどきチョウがやって来て吸水します。
このことについて以前記事にしたことがあります。今回同じ内容の記事なのですが,至近距離からの撮影に成功したので,アップしておこうと思います。
今回わたしの足元に飛来したのはキタキチョウのオス。ハクサイの苗を植え付けようと畝づくりをしているときに来たのです。目的はもちろん堆肥,つまり牛糞に含まれるアンモニア成分を摂取するためです。アンモニア成分を体内に摂り入れることは繁殖の成功度を高めるのにとてもたいせつらしいのです。
畝の端に降り立って吸水行動を始めました。
2,3cmほどに近づいて撮影開始! チョウは吸水に懸命の様子。わたしには気づいていない模様です。ストロー型の口がぐっと伸びて湿った土に触れています。
口は微妙に動いています。
結局,このキタキチョウはこの場に10分以上はいたと思われました。そっとそっと観察して,びっくりさせなければ,そして運がよければこんなふうに撮影できることもあるのですね。感謝。