自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ルリタテハ,卵から羽化まで(10)

2016-09-09 | ルリタテハ

9月2日(金)。夜。おやっ!? 穴が1つぽっかり開いているようです。卵はやはり異変が起こっているようです。

 


9月3日(土)。朝。やっぱり穴です。たぶん,寄生バチが中から出ていったのでしょう。1mmにも満たない卵から,さらに小さな小さなハチが出ていったという事実は,わたしにはワンダーです。中はなんだかボロボロの様子。卵のいのちは絶えたのです。


9月4日( 日)。幼虫が静かに休んでいるときの姿勢は完全な釣り針型。これって,ほんとうにふしぎ。身を守るのに,あるいは体温を調節するのに,なにか深いわけでもあるのでしょうか。はたまた,そのほかのわけでも?


幼虫が宙づりになっているのを目撃。「やっぱり,こういうことってあるんだ!」。しばらく見ていると,巧みに葉に取り付きました。やはり万一の転落に備えて絹糸を出しているのでしょう。


「糸が見える!」。

 


終齢幼虫を見かけたのは数日前。きっと蛹になっているだろうと思って,ホトトギスの茎をあちこち調べました。しかし,個体はまったく見当たりません。どこかに移動して蛹化したのかもしれません。