畑仕事をしているときのこと。すぐ目の前にウラナミジャノメがやって来て草にとまりました。それを見ながらわたしが移動すると,びっくりしたのか,舞い上がってそうして近くに降りました。
「ははーん,これは産卵近しというとことだな」と直感。とりあえず成虫を写真に収めました。
その後また舞い上がって別の場所に着地。この辺りに執着心がありそうです。またまた舞い上がって,着地。今度は草刈りで倒され,枯れている草の上です。着地後すぐに歩きかけました。これは間違いなく産卵行動のようです。ほんの少し歩いただけで産卵姿勢! 産んだのです。その瞬間を撮影できなかったのが残念。びっくりさせてはいけないと思ったのです。
そして舞い上がって,また別のところに着地。ここでも全身の写真を撮っておきました。
引き返して卵を確かめました。ありました,ありました。水色に澄み切ったきれいな丸い卵です。表面は規則正しい紋様になっています。それは,高さが5cmにも満たない,頼りないハコベの葉の裏に付いていました。
なぜこんなところに産み付けたのでしょうか。イネ科植物ならわかりますが,ふしぎです。でも,ほんものの卵を自然界で見つけることができました。ラッキー!
もちろん,孵化までを追うことにしています。今回がシリーズの一回目です。