自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

越前海岸の風景あれこれ

2018-05-23 | 旅行

福井県嶺北地方を訪れた帰り,自動車で越前海岸を南下しました。目に留まったところで自動車を停め,土地の匂いを嗅ぐという気ままな旅です。

なんといっても越前岬は見逃せません。灯台が高台にポツン。遠くからでも灯台の放つ光が確認できる良好な場所です。説明板を読むと,昭和48年までは脇に職員宿舎があって灯台を守っていたとか。敷地内の畑で作物を栽培して暮らしを支えていたとは! 

 

すぐ近くには,福井県100選風景に入る断崖が遠望できました。 

 

自動車でほんのしばらく走ると,棚田が広がる風景が。梨子ヶ平千枚田と呼ばれています。今は放棄田で雑草が生えているだけ。一部はスイセン畑として活用されていて,冬花が咲く頃は見応えがあるそうです。 

 

棚田を上から見下ろすようにして撮りました。猫の額と形容できる田が積み重なり,遠くに日本海が見えます。ここで稲作が盛んに行われていた時代,日本は食料難の真っ只中でした。

 

海岸を走りながら,丸みのある石がたまる海岸に降りました。崖を形成する礫岩層が壊れて集まったものです。岩場は見るからにごつごつしています。激しい波に洗われてきたのです。 

 

小さな漁港が続きました。漁船の姿がいくつもいくつも。漁師町らしく,魚屋さんの看板が目に付きました。そこは通り抜けるだけ。

冬の高波は想像を絶するのでしょう。

 

落日のときを迎えました。テトラポットの向こうから入日が海面を照らします。

 

しばらく走っているうちに,陽が半島の向こうに沈みかけました。最終地点の敦賀市に入っていました。大急ぎで車から降りて撮影。まことに静かな海です。

 

北陸自動車道を走る限りは見られない風景を満喫しました。