畑を耕しているとき,土の中から小さな蛹が出て来ました。
体色は薄ピンクで,脚や触覚は透明感があります。口を見ると,大きな赤い顎を持っています。「これは何だろう。さっぱりわからないぞ」。はじめはそうでした。
顔の表情が見えます。脚はかなりの長さです。
大きな触覚です。
ところがおもしろいことに,耕しているうちにジョウカイボンが現れました。もちろん土の中から。「ははーん,先の蛹はもしかするとこれの蛹かもしれない」。そう思いました。
さらに耕していると,別のジョウカイボンの成虫が出て来ました。なんだか弱々しい動きです。「成虫になってまだ間がないのかもしれない」。わたしの解釈です。
作業を続けていると,二匹目の蛹が出て来ました。こちらの方が蛹になってから日が浅そう。
「ジョウカイボンの蛹だろうが,きちんと見届けるほかないだろう」。これがわたしの結論です。結局二匹の蛹を持ち帰ることに。帰って調べました。やはり,正体はジョウカイボンの蛹でした。「ほっ,ほーっ!」の感動がありました。これから観察を始めます。