畑の野菜をネットで覆っています。これは害虫対策です。しかし,これとて完全でなく,隙間から虫たちが侵入して来ます。侵入して外で出られなくなったら,どうしようもありません。今のように寒くなると,中でネットにつかまって夜を越すものもいます。
その一つがヒラタアブです。ヒラタアブはダイコンやカブの葉にいるアブラムシを目当てに飛来したもので,これは益虫。今朝見かけたのがフタホシヒラタアブです。さっそくコンデジで顔写真を撮っておきました。
からだには露がたくさん付着しています。
この虫が生きて行くうえで視覚がどれほど重要か,それが伝わってくるコマです。無数に生えた毛が,水分がからだの表面に直接触れるのを防いでいます。体温の低下を極力和らげているのです。もし毛がなくて,からだに付いた水分が凍ったらどうなることでしょう。
撮っているうちに,わずかに動き出しました。そして草の上に落下。
まもなくそこで顔の掃除。
とにかく感覚を研ぎ澄ますためには丹念な手入れを怠ってはならない,といったふうな掃除風景。活動態勢に入れなくても,これだけには余念がないといった様子。
このとき,頭が180度近く回りました。前脚を動かすだけでなく,頭部の回転もまた手入れに機能的に役立っているのです。
畑の物語はまだまだいっぱいあります。冬も続くのではないでしょうか。