自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ミヤマキリシマ(深山霧島)を移植

2015-03-25 | 日記

3月25日(水)。昨年6月に,我が家のミヤマキリシマ(深山霧島)の細枝を切り取って挿し木をしていました。うれしいことに,それが小さいながらも順調に育っています。今は「冬の休眠から覚めて,さあ,これから伸びようかな」という時期。中には,小さくてもちゃんと花芽が付いているものもあります。

それで今日,定植する予定だった箇所に移植しました。これまでに何本かは枯れたものの,残ったのは17本。


腐葉土と堆肥を入れて,水をたっぷり与えました。

 

育てるたのしみもあって,わたしは挿し木をよくしてきました。まとまった数の樹木を育てるのに有益でした。庭にあるものでは,サザンカ,ツゲ,ツツジ,ロウバイ,マキがそうです。

なんだか気の長い話なのですが,5,6年経てばこのミヤマキリシマ17本はかなり成長しているはずです。庭に真っ赤な花が咲くのをたのしみに待つことにしましょう。

 


ジャコウアゲハ観察記(その333)

2015-03-25 | ジャコウアゲハ

3月25日(水)。最低気温マイナス1.5℃,最高気温11.4℃。

アゲハの庭園の手入れをしていて,気づいたのがウマノスズクサの芽生え。いうまでもなく,ジャコウアゲハの幼虫の食草です。

毎年今頃になると,地面から芽を覗かせます。

 
赤みかかった,筆先のような新芽です。


例年だと,蛹が羽化するのは4月20日頃。ということは,あと一カ月足らずで成虫が生まれることになります。

今朝は薄っすらと雪が積もっていました。たいへん寒い一日でしたが,これからぐんぐん暖かくなるだろうと天気予報は報じていました。目が離せない季節の到来です。 

 


ホシノヒトミと訪花昆虫と(6)

2015-03-24 | 昆虫と花

昼休み,ウォーキングするのが習慣になっています。ついでに,今花盛りのホシノヒトミを注意深く見ている群落があります。路傍なので,そこを通りかかるとき,ゆっくり歩くことにしています。晴れた日なら,訪花昆虫を見かけることが多くなりました。

つい先日は,ずいぶん驚きました。だって,キタテハが群落の間に降り立ってじっとしていたのですから。急いで通りかかると,たぶん,キタテハは危険を察知して舞い上がったことでしょう。


「しめしめ,こんなところにキタテハがいるぞ。越冬した個体が蜜を吸っているのだな」と思いながら,少しずつ近寄っていきました。

キタテハはすこしばかり歩いて移動。翅を見ると,かなり痛んでいます。それだけ厳しい環境に耐えて生き延びてきたのでしょう。春を感じてウキウキしながら,口吻を蜜源に伸ばしているように見えました。

 
うれしいことに,わたしがカメラを向けている間,まったく気づかれませんでした。大型の昆虫がこんな小さな花にいることは,意外な発見です。こんなわけで大きな出合いとなりました。

 


ジャガイモ栽培物語《真正種子編》(7)

2015-03-24 | ジャガイモ

3月24日(火)。芽生えの全体像を画像に記録しました。

ポット植えです。本来なら1ポット当たり多くて5本発芽するのですが,播種翌日,追加播種したため,たくさん芽生えました。このため厳密な発芽率は計算できません。しかし,この写真から判断する限り,選抜した丈夫な種子はほとんどが発芽したといえるでしょう。 

 

 
連結ポットも同様に追加播種しました。当初は1ポット当たり3粒の種子を蒔いています。この景観(?)は,うれしくなる程です。

 

 
適当にバラ蒔きした育苗箱の様子は下のとおりです。たっぷり発芽しています。

 

 
56粒を蒔いた育苗箱は下写真のとおりです。

 

 
このまま順調に成長すると,相当数を間引きすることになりそうです。

 


ジャガイモ栽培物語《真正種子編》(6)

2015-03-23 | ジャガイモ

3月23日(月)。播種後,15日が経過。ジャガイモの真正種子がわんさか発芽しています。それはそれは,もうおもしろい程に!

種皮の付いた子葉を撮りました。種皮は早々に落下する子葉があるので,「あれっ!? もうないの?」と思うことが度々です。

下写真は ランダムに播種した育苗箱の例です。

 

 
こんなにきれいな姿を見ると,なんだかうっとり。

 

 
やや斜めに伸びているのは,太陽光を求めた結果です。

 

 
こんなふうに種皮が付いていると,絵になります。

 
どこまでも種皮がきっちり子葉を守っている感じです。

 


成長には差があります。芽生えもバラバラです。 

 

 
種がかたまっていると,芽生えも林立します。なかま同士で光取り競争が始まります。

 

 
単独で芽生えると,光をたっぷり浴びることができます。


発芽率は,たぶん90%はいっているのではないかと思います。それ程,芽生えています。

 


春を迎えた幼虫たち

2015-03-23 | ツマグロヒョウモン

ポカポカ陽気が訪れ始めた春,ツマグロヒョウモンの幼虫がどこからともなく現れました。どこに身を潜めていたのかと,驚くばかりの出現のしかたです。

それも二匹(下写真のA及びB)。スミレが伸び始めたすぐ近くのコンクリート側壁で,偶然見かけたのです。


翌日も朝から夕方までじっとしていました。「どうしたのかな」と思って,再び夕方見てみると,なんと幼虫Bが脱皮し終えた直後でした。越冬を終えたばかりで脱皮するとは!

その翌日。幼虫Aがスミレに移動していました。


以上の幼虫とは別の話題です。スミレの葉が成長してきたので,植木鉢にいた幼虫をスミレにおいてやりました。 どうやらスミレを感知したようで,そこから離れようとはしません。

 

 
本能的に食草であることを感じる能力が備わっているのでしょう。その能力が,いのちが生き残るうえで決定的なはたらきをしていることが窺えます。


時間が経ってから見てみると,葉を食している最中でした。

自然界で生きているツマグロヒョウモの幼虫に,大きな春が訪れたようです。 

 


おとな向け火打石採取のガイド

2015-03-22 | 日記

3月22日(日)。おとなの方から「火打ち式発火法を教えてほしい,火打石採取に行きたい」との話があって,承諾していたら,親子づれとはいえ,なんと28人もの人が来られました。子どもは幼児と小学生。おとなには,外国語指導助手が2人(アメリカ人男性とフランス人女性)含まれています。

はじめに,打撃式発火法と摩擦式発火法について概略を説明し,火打石と火打金で火花が飛ぶのを見てもらってから,採取に出発。場所は職場の近くの川原。探す石はチャート。

現場に行って探し始めると,どんどん見つかりました。それをハンマーで割り,角を出して火打金と打撃して火花が出るか確認してもらいました。皆さん,興味がどんどん深まっているご様子。


それを持ち帰って,さっそく炎にするまでの手順を伝えました。どの方も,らくらくにできました。

時間があれば,摩擦式についても教えてほしいという話だったので,それも演示しました。それに続いて,希望者にやってもらいました。もちろん,うまくいきました。

おしまいに,男性3人にキリモミ式に挑んでいただきました。これもバッチリ成功。


参加されたどの方にも,たいへんこころに残る体験になったようです。

なお,出された質問は以下のものです。

  • チャートは自分たちの住む川でも採取できるの?
  • モグサを作る方法を教えて。
  • モグサは何から作るの?
  • 火切り棒の材質は何?
  • 火口に使う炭はどうやって作るの?
  • 付け木の先にイオウをどうやって付けるの?
  • イオウを溶かすときに水を入れるの?

技術とは,基本的にはツボさえ押さえれば,だれにも再現可能なものを指します。発火技術はその典型です。締めくくりに,「野外活動で,こうした技術が生かされることが大事ですね」と伝えておきました。

 


葉裏に産付された正体不明の卵(うーんうーん)

2015-03-22 | ホトケノザ

3月21日(土)。朝見ると,今にも羽化しそう。ところが,夕方見ても,まだ羽化していませんでした。夜見ても,やっぱり変化はありません。

 

 
殻をとおしてはっきり中が見えます。別の角度から見ても,よく見えます。


3月22日(日)。ふしぎなのですが,朝,まだ羽化せず。でも,羽化はそんなに先ではないと予感。

 

 
夕方帰宅して確認。すると,羽化して殻が残されていました。とうとう羽化を迎えたのです。

 

卵の記事を書いたのが昨年の11月30日。タイトルは『葉裏に産付された正体不明の卵』でした。以来,卵の孵化を確認し,幼虫の成長を記録してきて,とうとうこの日になりました。結果,越冬個体の生活環は4カ月続くことがわかりました。

飼育箱に中には,成虫がいました。ガです。名ははっきり同定できませんが,幼虫の特徴も加味して総合的に考えると,どうもウリキンウワバのような気がします。 


せっかくなので,いくつかの角度から写真に記録しておくことにしました。以下がそれです。

真横から撮りました。口吻が収納されず,まだ伸びた状態です。


 

翅を小刻みに動かし始めました。

 
前方から観察すると,触角がたいへん長く見えます。

 


一連の観察をとおして,また一つ,昆虫の生態が見えてきました。  

 


ジャガイモ栽培物語《真正種子編》(5)

2015-03-21 | ジャガイモ

3月20日(金)。今度は,茎・葉に目を向けます。

茎が黄緑色がかって見えます。もう光合成を始めたようです。 

 

 
まだ種皮を被っていますが,はっきり緑色が確認できます。

 

 
種皮が落ちて,独り立ちの準備が整ったようです。子葉が開きかけています。地中では,根がしっかりからだを支えています。

 

 
種子をかためて植えていると,このように成長が段階的に確認できる例が出てきます。子葉の色が,黄緑から緑にはっきり移行しています。

 

 
芽生えを見ていると,ジャガイモが双子葉植物だと一目でわかります。 

 


葉裏に産付された正体不明の卵(うーん)

2015-03-21 | ホトケノザ

3月20日(金)。冬が過ぎて春を迎え,蛹に羽化への兆候が現れてきました。殻をとおして,中が見え始めました。はっきりした褐色をしています。この蛹を観察したのは初めてなので,いつ頃羽化するのか不明ですが,ともかく近々なのは確かです。


中が,たいへんはっきり確認できます。 

 
同じ日の夜のこと。褐色が黒く変わってきました。

 
別の角度から見ても,やはり黒が目立ちます。

 
今羽化してもちっともおかしくない状態に見えますが,結局,この日は羽化には至りませんでした。