
コゴメウツギ
バラ科の落葉低木で全国に分布しています。
葉は桑のように切れ込んでおり、枝がしなやかなので、
かつては枝を束ねて箒に使われていたとか。
名前の由来は、ウツギに似た小さな白い花をつけるからだそうです。

マムシグサ(蝮草)
サトイモ科テンナンショウ属の多年草で雌雄異株だそうです。
一定の大きさになるまで何年間かは葉だけであり、
栄養状態によって雄雌が分かれるいわゆる性転換植物なのだそうです。
さて、雌株になれるのはどちらでしょう。
きっと栄養状態が良い方でしょうね。

花色は違いますが、これもマムシグサの色違いなのでしょうか?
それともミミガタテンナンショウ?
ナンテンショウの仲間は区別が難しいです。

二人静(フタリシズカ)
センリョウ科センリョウ属の多年草。
まず、センリョウ科の植物と知って驚きました。
あの赤い実を生らす千両と結びつかなかったからです。
花穂は1本でも3本でも二人静だそうです。
似た名前の花に一人静がありますが、花はそれほど似ていませんね。

樹林帯の中にはモンシロチョウより一回り小さい
ヒメシャクガがヒラヒラ飛んでいました。
名前を調べるまでは蝶と勘違いしていたのですよ。

アヤメ。
アヤメ科アヤメ属の多年草。
明るく開けた道端やカヤトの中、高座山や杓子山の山頂に咲いていました。
子供の頃は土手にもたくさん咲いてよく親しんだ花。
草丈もそれほど高くならず、とても育てやすそう。
ノスタルジックな美しさに心を動かされた一花でした。

カヤトには野生のギボウシ(ホスタ)も多くみられました。
夏になったらたくさんの花を咲かせることでしょう。

カイジンドウ
シソ科の多年草。
甲斐の国(山梨県)に産するリンドウという意味だそうです。
5~6月ごろ、茎頂に花序をつくって青紫色の花をつける。
葉は卵形で、縁に不ぞろいの鋸歯がある。全体に毛が多い。
花の名は2日間調べてやっとわかりました。
でもどうしてジンドウがリンドウなのでしょうね。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されているそうです。
こんな珍しい花に出会えてラッキーでした。

ササバギンラン(笹葉銀蘭)
ラン科キンラン属の多年草。
葉が花と同じ高さか,それより高くなるのが特徴とのこと。
あちこちに咲いていましたが、すべてギンランと思っていたので、
写真はこの一枚だけでした。
もっと撮ってくれば、中にはギンランもあり、比較ができましたね。

シモツケ
バラ科シモツケ属の落葉低木。
今頃は花が咲いているかもしれません。
花の名前は下野(現在の栃木県)で発見されたことから名づけられたそうです。

名前は知らないけれど、蕾を持った山野草や、
蕾ができつつある山野草がカヤトにはたくさんありました。
カヤトの夏って素敵でしょうね。
高座山から杓子山に向かう途中にもたくさんの花との出会いがありました。

ヤマツツジ
所々に赤い花が山を彩り綺麗でした。
もう花は終わっていると思ったのですが、
山の中の朝晩の気温はまだ低いのでしょうね。

ハリエンジュ(ニセアカシア)
マメ科ハリエンジュ属の落葉高木。
原産地は北アメリカ東部で、明治時代初期に渡来したそうです。
養蜂の密源植物、緑化資材、薪炭材として利用されてきましたが、
今では外来種として多くの問題を発生させているので、
駆除の対象となっているそうです。
花が綺麗なだけに残念ですが、仕方ありませんね。

コアジサイ
アジサイ科アジサイ属の落葉低木。別名シバアジサイ。
送電鉄塔がたっていたところから杓子山にかけてたくさん咲いていました。
初めて見たので、出会ったときは超感動。
花がつぶつぶで可愛かったです。

クサタチバナ
ガガイモ科カモメヅル属の多年草。
この花も初めての御対面でした。
清楚な白い花が森の中で輝くばかりに咲いていて素敵でした。

タニウツギ
スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木。
落下した花があったので気が付きましたが、
今年は季節が早く回っているので、そろそろ花の時期も終わりかもしれません。

ハルゼミ
高座山と杓子山の間で、虫の大合唱が聞こえました。
まさかこの時期にセミがいるとは思わないので、
何の虫かしらと考えていたのですが、ヒグラシを小さくしたような
セミを見て、あぁ~セミの大合唱だったのだと気が付きました。
家で調べるとハルゼミ・・・
羽化してそれほど時間がたっていなかったのか、
カメラを近くに向けても身動きすらしませんでした。

杓子山山頂にいたキアゲハ
蝶々はこの他にもクロアゲハやシジミチョウ、ヒカゲチョウの
仲間をたくさん見かけました。

大好きなアサギマダラも3か所で見かけ、写真に収めようと
時間を費やしましたが、撮れませんでした。
(画像は2011年8月奥多摩の御岳山で撮ったものです)

こぶ病
松の木が黒っぽく盛り上がっていたので、ぎょぎょっとしましたが、
近づいてみるとこぶのようでした。
ネットで調べると、こぶ病で進行すると、そこから先の生育が衰え
酷いと枯れるそうです。
病原菌が最近のようで、多雨や多湿で発生しやすいそうです。
他の木に感染しないと良いですね。