お化けが怖くて、教師やってられっかってんだ。
文句があるなら、俺の名を言え、けんちゃんだ。
俺と色の白いやつは、大学からタコ壺保健室に戻ってきた。
タコ壺保健室を覗くと、片山教授が奥のベッドで大イビキをかいていた。
「何かわかった?」
匿名希望の東山先生が、中に入れと手招きした。
「わかったも何も」
白いやつが笑っている。
「タコちゃんさ、衣笠米穀店の奥さんと娘、知ってる?」
と、冷蔵庫から勝手にアイスを出して食べ始める。
「娘は、確か、卒業生だよね」
東山先生は、白いやつの頭をポカリと叩いた。
「前田先生さ、その娘と見合い話があったんだって」
。。。
白いやつの言葉に、東山先生は一瞬動きを止め、何とも言えない表情を浮かべた。口元が引きつりそうになっている。
同じ女性として、どう発言してよいのか、戸惑っているのがよくわかる。
無理もない。
のぶちゃんは、ぬぼーっとしているが、結構いい男だ。今でいうイケメンとは違う、いわゆるハンサムなタイプだ。
対して彼女の方は…。
想像できないのなら、中島教授のところで見た、パフィオなんとかを思い浮かべるといい。
「一目惚れしたんだってさ」
「」
のぶちゃんのことだから、うまく断れなくて逃げだしちまったのか?うまい断り方なら、いくらだって俺が教えてやったのに。
「で、でも…。中島教授は、前田先生に言う前に、うまく断ってくれなかったの?」
東山先生の疑問はよくわかる。中島教授の「初恋の君よ」を見なかったら、誰だってそう思ったはずだ。
「あそこの奥様は、中島教授とワケありなの」
と、白いやつが言った時だ。
「何」
奥のベッドから、片山教授が大声で叫んだではないか。
日本が1点先取したので、後半はしっかり応援するので…、つづく
文句があるなら、俺の名を言え、けんちゃんだ。
俺と色の白いやつは、大学からタコ壺保健室に戻ってきた。
タコ壺保健室を覗くと、片山教授が奥のベッドで大イビキをかいていた。
「何かわかった?」
匿名希望の東山先生が、中に入れと手招きした。
「わかったも何も」
白いやつが笑っている。
「タコちゃんさ、衣笠米穀店の奥さんと娘、知ってる?」
と、冷蔵庫から勝手にアイスを出して食べ始める。
「娘は、確か、卒業生だよね」
東山先生は、白いやつの頭をポカリと叩いた。
「前田先生さ、その娘と見合い話があったんだって」
。。。
白いやつの言葉に、東山先生は一瞬動きを止め、何とも言えない表情を浮かべた。口元が引きつりそうになっている。
同じ女性として、どう発言してよいのか、戸惑っているのがよくわかる。
無理もない。
のぶちゃんは、ぬぼーっとしているが、結構いい男だ。今でいうイケメンとは違う、いわゆるハンサムなタイプだ。
対して彼女の方は…。
想像できないのなら、中島教授のところで見た、パフィオなんとかを思い浮かべるといい。
「一目惚れしたんだってさ」
「」
のぶちゃんのことだから、うまく断れなくて逃げだしちまったのか?うまい断り方なら、いくらだって俺が教えてやったのに。
「で、でも…。中島教授は、前田先生に言う前に、うまく断ってくれなかったの?」
東山先生の疑問はよくわかる。中島教授の「初恋の君よ」を見なかったら、誰だってそう思ったはずだ。
「あそこの奥様は、中島教授とワケありなの」
と、白いやつが言った時だ。
「何」
奥のベッドから、片山教授が大声で叫んだではないか。
日本が1点先取したので、後半はしっかり応援するので…、つづく