へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

今度は片山教授が…

2006-06-13 20:35:01 | ひるまのもめごと
残り6分?で3点はないだろ、3点は・・・。
怒りに燃える俺、けんちゃんは、サッカー部の顧問だ。

「何?」
片山教授は、むっくりと起き上がると、ベッドから降りてこちらに近づいてきた。
「衣笠米穀店の奥さんと、ワケアリだと?」
かなりの形相だ。
ま、まさか、この適当な心理学者も、あの、あのパフィオなんとかみたいな衣笠米穀店の奥さんと何かあるっていうんじゃないだろうな。。。
・・・
「今でもそうなのか?いや、それとも、まだ、そうなのか?」
片山教授は、白いヤツの襟をつかんで、のど元を締め付けてきた。
「苦しい・・・、教授、苦しいってば・・・」
白いヤツは、手をばたつかせて教授を押しのけようとしたが、オッサンのくせに腕力があるらしく、それは無駄な抵抗で終わっている。
「教授、死んでしまいますよ」
匿名希望の東山先生が、片山教授の襟首をつかむと、ぐっと引き離した。
相変わらずすごいなあ。。。
と、感心している場合じゃない。
「教授も、あの奥さんとなんかあるんですか?」
俺の言葉に、片山教授はきっとなり、
「バカ言うな。何でこの僕が、お盆のなすびみたいな顔の女に惚れなきゃいけないんだね」
お盆のなすびったあ、どんな顔だ。。。
でも、それはまだマシな形容表現だと思うぞ。皮をむいたなすび紫蘇漬けの方が、あってる。
「悪いが、俺が惚れてたのは、あいつの女房の方だ」
「はい?」
俺たちは一斉に教授の顔を見た。
「なんとおっしゃいました?」
白いやつは、顔をしかめた。

話がややこしくなりそうなので、つづく
コメント (3)
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