へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

紫いも

2006-10-13 23:31:50 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎す。

ぼくのうちの庭で、紫いもを作っています。
苗を植える時もお手伝いしました。草むしりもしました。肥料も水もまきました。
リカが、畑の中でうんちをしても、肥料肥料、とがまんをしました。
だって、早く食べたいもん。
きょう、学校から帰ってきて、おばあちゃんのお手伝いをして、何本かいもをしゅうかくしました。庭の枯れ草や枯れ葉を集めて、たき火をして焼きいもをつくりました。
早く食べたいなあ。
1時間ほどして、いもができました。焼きいもをふたつにわったとたん、まむらさき色をしたいもの中身があらわれ、ほかのさつまいもとはちがったにおいがしました。 「なんだ、これ」
ぼくは、ちょっと食べるのをためらいましたが、あんなに楽しみにしていたんだから、食べないとそんしちゃうと思って食べました。

ぼくの顔をみたおばあちゃんがおかしそうに笑い、
「あとでスィートポテトを作ってあげるからね」
と、まだ焼いていない紫いもを持ってうちの中に入ってしまいました。
なんで、甘くないのに、紫いもを作るのかなあ。ぼくは、不思議でたまりませんでした。
その夜食べたスィートポテトは、きれいで食べるにはもったいなく、でも一口食べるととてもおいしかったです。
甘いものが大好きなおとうさんも、うれしそうでした。
よかったね、おとうさん。
コメント
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