こんばんは、へちま細太郎です。
今日は慶子おねえちゃんと買い物に行きました。バレンタインのチョコレートを買いに行くのにおつきあいをしたのです。
「広之おにいちゃんにあげるの?」
と聞くと、
「何であいつにあげなくちゃいけないのよ」
慶子おねえちゃんはそういうとにや~っと笑いました。
「結婚するとあげなくてもいいの?」
「いいの」
「へえ」
そういえば、おばあちゃんがおじいちゃんにチョコレートをあげているのをみたことがありません。年を取ると、みんなそうなのかな~。
なんだかちょっと、おとなってふくざつだね。
慶子おねえちゃんは、誰にチョコレートをあげるのかな。こんなきれいな慶子おねえちゃんにチョコをもらった人は、しあわせだよなあ~。でも、それが広之おにいちゃんじゃないのが、ふしぎでたまりません。
「チョコって、好きな人にあげるんでしょ?」
「そ~ゆ~人もいるけど、大人になると違うのよ」
「ふうん、大人ってむずかしいね」
「ぐちゃぐちゃだからねえ」
デパートの食料品売り場には、たくさんのチョコレートがきれいな紙につつまれていました。ぼくらぐらいの女の子たちからおばさんまで、チョコレートをえらんでいました。
「細太郎はたくさんもらえるかな」
慶子おねえちゃんはぼくを見て、こんどはにっこりと笑いました。 ぼくの心にりょうこちゃんの顔が、ふと浮かびました。
そのとたん、ぼくは顔が赤くなりました。
「あれあれ?」
慶子おねえちゃんはまた笑いました。
「さてはもらいたい相手がいるんだな」
ぼくはますます赤くなっちゃいました。
「おとうさんにはナイショにしておくからね」
慶子おねえちゃんはウィンクをして、ぼくの手をつなぐと、
「さて、第1号は私があげるからね、何がいい?」
と、売り場を見て回りました。
「何でもいいよ」
ぼくは、慶子おねえちゃんならどんなチョコでもおいしいだろうなと思いました。
そう、もらっただけでどきどきして、おなかいっぱいむねいっぱいになっちゃうことぐらいは、ぼくにだってわかるんだからね。
今日は慶子おねえちゃんと買い物に行きました。バレンタインのチョコレートを買いに行くのにおつきあいをしたのです。
「広之おにいちゃんにあげるの?」
と聞くと、
「何であいつにあげなくちゃいけないのよ」
慶子おねえちゃんはそういうとにや~っと笑いました。
「結婚するとあげなくてもいいの?」
「いいの」
「へえ」
そういえば、おばあちゃんがおじいちゃんにチョコレートをあげているのをみたことがありません。年を取ると、みんなそうなのかな~。
なんだかちょっと、おとなってふくざつだね。
慶子おねえちゃんは、誰にチョコレートをあげるのかな。こんなきれいな慶子おねえちゃんにチョコをもらった人は、しあわせだよなあ~。でも、それが広之おにいちゃんじゃないのが、ふしぎでたまりません。
「チョコって、好きな人にあげるんでしょ?」
「そ~ゆ~人もいるけど、大人になると違うのよ」
「ふうん、大人ってむずかしいね」
「ぐちゃぐちゃだからねえ」
デパートの食料品売り場には、たくさんのチョコレートがきれいな紙につつまれていました。ぼくらぐらいの女の子たちからおばさんまで、チョコレートをえらんでいました。
「細太郎はたくさんもらえるかな」
慶子おねえちゃんはぼくを見て、こんどはにっこりと笑いました。 ぼくの心にりょうこちゃんの顔が、ふと浮かびました。
そのとたん、ぼくは顔が赤くなりました。
「あれあれ?」
慶子おねえちゃんはまた笑いました。
「さてはもらいたい相手がいるんだな」
ぼくはますます赤くなっちゃいました。
「おとうさんにはナイショにしておくからね」
慶子おねえちゃんはウィンクをして、ぼくの手をつなぐと、
「さて、第1号は私があげるからね、何がいい?」
と、売り場を見て回りました。
「何でもいいよ」
ぼくは、慶子おねえちゃんならどんなチョコでもおいしいだろうなと思いました。
そう、もらっただけでどきどきして、おなかいっぱいむねいっぱいになっちゃうことぐらいは、ぼくにだってわかるんだからね。