こんばんは、へちま細太郎です。
今日は暑いような涼しいような曇りの1日でしたね。
で、ぼくたちの町内の神社のおまつりは、近所のおじさんやおにいさんたちのおみこしが練り歩いて、クライマックス絶好調…のはずだったのに。
「やあ、ここのおまつりはどんな感じか、見に来たよ」
と、べたべたとねちっこいしゃべりが背後から聞こえてきた。
「げっ、バカヤロウ」
ぼくたちは一斉に叫んで、顔を見合わせた。
「バカヤロウって、まさか、ぼくのことじゃないよね」
「おめえのことだよ、バカヤロウ」
相変わらず容赦ないたかのり君。
「そんなこと言っていいのかなあ、ぼく君たちが受ける孟宗の先生と知り合いなんだよ~」
「やな野郎だな、このガキは」
ぼく君たちの背後から、(仮)亀梨軍団の悠樹さんが声をかけてきた。
「どこの先生と知り合いなんだよ~、言ってみなよ~」
小学生に絡んでどうするの。
「何なんだよ、この人は」
小学生のくせにえらそうな態度のキチローは、悠樹さんをじろじろと眺めた。
「か~、やなガキだねえ」
「いいのかな?ぼくの知り合いは、藤川先生なんだよ」
「げっ」
「はい?」
「ありゃま」
「なんで」
「どうして」
一斉に叫んだので、キチローは一瞬ひるんだみたいだけど、
「藤川先生っていうのはさあ、美都藩の殿様だろう?ぼくんちはさあ、藤川家とはちょっとした知り合いなんだからねぇ」
ぼくらは顔を見合わせた。誰もが、
「?」
という表情だ。
「君さ、あのバカ殿としゃべったこと、あるの?」
悠樹さんの疑り深い声の調子にムッときたのか、
「なあんにも知らないんだなあ、ぼくのうちの隣は、藤川家の別邸なんだよ」
と、キチローは威張りくさっていったつもりが、
「なんだ、ただのお隣さんじゃん」
「別邸ってあれだろ?一面畑の…」
「あそこでな、浜ちゃん(浜中先生)がさ、ご隠居に肥壺担がされて全身クソまみれになったんだぞ」
「ぎゃはははは」
ぼくらは、大笑いしまくり。
「何だよ、何だよ、いいつけるからなあ」
キチローはパニクって、声が裏返っている。
「いいよ、俺の名は(仮)亀梨軍団1号悠樹っていって、孟宗を今年卒業した、バカ殿顧問のサッカー部出身だから、いいつけちゃって」
と、小学生相手に容赦ない悠樹さんは、
「ほれほれ、あそこで水鉄砲打ち合って遊んでいる中にいるぞ。知り合いならだれがバカ殿かわかるべ」
と、ほんとに水鉄砲で遊んでいる、おとうさんと藤川先生とけんちゃん先生を指さした。
「は、はずかし~」
たかひろ君はそうつぶやき、チラッとぼくをみた。
ぼく、まぢで恥ずかしい。 と、落ち込んでいると、
「ふんふん、あとで帰ってきたら話してやる」
と、キチローは見栄張ってかけだしていってしまった。
「へんだっ、くそ生意気なガキめ、世の中なめんなよ」
悠樹さん、小学生相手に威張るのやめよ~。
今日は暑いような涼しいような曇りの1日でしたね。
で、ぼくたちの町内の神社のおまつりは、近所のおじさんやおにいさんたちのおみこしが練り歩いて、クライマックス絶好調…のはずだったのに。
「やあ、ここのおまつりはどんな感じか、見に来たよ」
と、べたべたとねちっこいしゃべりが背後から聞こえてきた。
「げっ、バカヤロウ」
ぼくたちは一斉に叫んで、顔を見合わせた。
「バカヤロウって、まさか、ぼくのことじゃないよね」
「おめえのことだよ、バカヤロウ」
相変わらず容赦ないたかのり君。
「そんなこと言っていいのかなあ、ぼく君たちが受ける孟宗の先生と知り合いなんだよ~」
「やな野郎だな、このガキは」
ぼく君たちの背後から、(仮)亀梨軍団の悠樹さんが声をかけてきた。
「どこの先生と知り合いなんだよ~、言ってみなよ~」
小学生に絡んでどうするの。
「何なんだよ、この人は」
小学生のくせにえらそうな態度のキチローは、悠樹さんをじろじろと眺めた。
「か~、やなガキだねえ」
「いいのかな?ぼくの知り合いは、藤川先生なんだよ」
「げっ」
「はい?」
「ありゃま」
「なんで」
「どうして」
一斉に叫んだので、キチローは一瞬ひるんだみたいだけど、
「藤川先生っていうのはさあ、美都藩の殿様だろう?ぼくんちはさあ、藤川家とはちょっとした知り合いなんだからねぇ」
ぼくらは顔を見合わせた。誰もが、
「?」
という表情だ。
「君さ、あのバカ殿としゃべったこと、あるの?」
悠樹さんの疑り深い声の調子にムッときたのか、
「なあんにも知らないんだなあ、ぼくのうちの隣は、藤川家の別邸なんだよ」
と、キチローは威張りくさっていったつもりが、
「なんだ、ただのお隣さんじゃん」
「別邸ってあれだろ?一面畑の…」
「あそこでな、浜ちゃん(浜中先生)がさ、ご隠居に肥壺担がされて全身クソまみれになったんだぞ」
「ぎゃはははは」
ぼくらは、大笑いしまくり。
「何だよ、何だよ、いいつけるからなあ」
キチローはパニクって、声が裏返っている。
「いいよ、俺の名は(仮)亀梨軍団1号悠樹っていって、孟宗を今年卒業した、バカ殿顧問のサッカー部出身だから、いいつけちゃって」
と、小学生相手に容赦ない悠樹さんは、
「ほれほれ、あそこで水鉄砲打ち合って遊んでいる中にいるぞ。知り合いならだれがバカ殿かわかるべ」
と、ほんとに水鉄砲で遊んでいる、おとうさんと藤川先生とけんちゃん先生を指さした。
「は、はずかし~」
たかひろ君はそうつぶやき、チラッとぼくをみた。
ぼく、まぢで恥ずかしい。 と、落ち込んでいると、
「ふんふん、あとで帰ってきたら話してやる」
と、キチローは見栄張ってかけだしていってしまった。
「へんだっ、くそ生意気なガキめ、世の中なめんなよ」
悠樹さん、小学生相手に威張るのやめよ~。