おれ、藤川は考えた。
おばけ屋敷ったって、いまどきのガキはちょっとやそっとでは驚かねえだろ。やっぱり、本物しかねえ。本物にまさる恐怖はねえ。
だから、“本物”をおばけ屋敷に連れてくることにした。
「何と…」
鎧甲のおっさんは俺の途方もない提案にしばらく考えこんでいたが、
「面白そうだ、しばし待て」
と顔をあげた。
「待て?」
「1人ではそんなに怖くはなかろう」
「仲間を連れてくるってか?」
「おうよ」
鎧甲のおっさんは、ふっふっと含み笑いをするとすうっと消えていった。 その姿を見て、俺は何となくいやあな予感がしたことだ…。
あの世から、変なものを連れてやきやしないだろうな…。
おばけ屋敷ったって、いまどきのガキはちょっとやそっとでは驚かねえだろ。やっぱり、本物しかねえ。本物にまさる恐怖はねえ。
だから、“本物”をおばけ屋敷に連れてくることにした。
「何と…」
鎧甲のおっさんは俺の途方もない提案にしばらく考えこんでいたが、
「面白そうだ、しばし待て」
と顔をあげた。
「待て?」
「1人ではそんなに怖くはなかろう」
「仲間を連れてくるってか?」
「おうよ」
鎧甲のおっさんは、ふっふっと含み笑いをするとすうっと消えていった。 その姿を見て、俺は何となくいやあな予感がしたことだ…。
あの世から、変なものを連れてやきやしないだろうな…。