みなさまのイイオトコ藤川だよ、ベイビー。
部活を見終え、生徒が帰ったところで職員室でホッと一息ついていると、
「戻った」
といきなり鎧甲のおっさんが現れた。
「うげっ、びっくりするじゃないか」
俺は周囲を見回して他の先生たちの様子を窺ったが、気づいた様子はない。
「心配いたすでない、今ここにいるものでわかるものなどおらぬゆえな」
おっさんはおれの机にあぐらをかいて座り、職員室をぐるりと眺め回した。
「して、首尾はどうじゃ」
俺は芝居っ気たっぷりにおっさんに頼んだことの結果を尋ねた。するとおっさんは、
「安心いたせ、あちこち存知よりに声をかけもうしたところ、みな心より賛同いたしてくれた」
おっさんは自信たっぷりにうなずいた。
「どれくらいくるんだ?」
何となく不安になる。
「恐怖を味わうにはすぎたる数じゃ」
「すぎたる数…」
おっさんはそう答えると、どこで覚えたのかピースサインを出し、ニヤリと笑うとすっと消えてしまった。
やな、予感…。
部活を見終え、生徒が帰ったところで職員室でホッと一息ついていると、
「戻った」
といきなり鎧甲のおっさんが現れた。
「うげっ、びっくりするじゃないか」
俺は周囲を見回して他の先生たちの様子を窺ったが、気づいた様子はない。
「心配いたすでない、今ここにいるものでわかるものなどおらぬゆえな」
おっさんはおれの机にあぐらをかいて座り、職員室をぐるりと眺め回した。
「して、首尾はどうじゃ」
俺は芝居っ気たっぷりにおっさんに頼んだことの結果を尋ねた。するとおっさんは、
「安心いたせ、あちこち存知よりに声をかけもうしたところ、みな心より賛同いたしてくれた」
おっさんは自信たっぷりにうなずいた。
「どれくらいくるんだ?」
何となく不安になる。
「恐怖を味わうにはすぎたる数じゃ」
「すぎたる数…」
おっさんはそう答えると、どこで覚えたのかピースサインを出し、ニヤリと笑うとすっと消えてしまった。
やな、予感…。