いいかげん、田舎の話題に飽きてきた久保田です。
もうすぐ、けっこんしきいいいいい
えへへ
やっとイノシシの話題からそれて、坂をのぼりきると、そこは夕日峠。
ここからつくばった町を見下ろすと、西日がいい感じで照ってきている。
遠くは、富士山まで見えて、けっこういいんだが、かつてはゾクが大挙して集まってきた場所でもある。おかげでふもとの村から苦情ガンガン、事故も多数発生して二輪禁止になった。
須庭寺の副住職のおっさんも、ゾクに入りたての頃はガンガン飛ばしていたそうだが、目の前をモモンガが横切っていって、事故りそうになったっていってた。
モモンガかよ。。。
ここにきて藪先生が、伝説の教師清原の話題を口にした。
「藤川家がイノブタを引き取りにくるんなら、あいつがくるんだろうなあ」
「清原先生がですか?」
「そうだ、あいつ、腕っ節が強くて、御隠居にヘッドハンティングされて、藤川家の食肉部門につとめているはずだぞ」
「腕っ節とどう関係があるんです?」
オレは、汗をひたすら吹きまくっている藪先生に、清感剤シートを投げつけたくなってきた。
汗かくまで太るなよ。
「豪農イケメンコンビなんてメじゃねえくらいだから、なんつたって素手でイノシシハリ倒したくらいだから」
「げっ」
「まっすぐじゃねえと通用しねえから、猪突猛進なイノシシにしか効かねえけどな」
なんだそれ…。
「だから、まっすぐまっすぐこ~いってつぶやきながら、イノシシと向かい合っているって、悠樹から聞いたぞ」
と、豪快に笑った。
なんなんだよ~。
「そうだ、ちょうどいいや、今回の合宿であいつ呼ぶか、脱走防止に」
やめてくれ~!!
まだ続くんだ、この話は。。。