姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

困っているのは先生でも親でもない

2023年12月23日 | 保健室コーチング

桑原朱美です。
生きづらさを生きるチカラに変換するメソッドを提供しています。

今日のテーマは
困っているのは先生でも親でもないです

「毎日、指導でくたくたに疲れちゃう。
もう、大変!校長先生聴いてください。
◎◎君、毎日問題起こして、困った子なんです」


学級経営がうまくいっていない先生で
このように嘆く方も多いようです。

ブラック企業なんて言われる学校で、先生方も超多忙!
愚痴の一つも言いたくなります。

でも、仕事の量は減らないにしても、考え方や視点を変えると
子どもも安定してくることがあります。

それは、「困った子、大変な子を指導している私が大変」という視点から
「この子は何に困っているのだろう、何がこの大変な状況を作っているのだろう」
という視点をもってかかわること。

これを実践されている先生がいらっしゃいます。

弊社の保健室コーチングコース修了生のT先生は
小学校の担任の先生。
保健室コーチングベーシック、アドバンス、レジリエンスコーチ養成コースを修了され
日々の学級経営、生徒指導、学習指導に活用されています。

T先生は前任校でも、「荒れている学年」と言われた子どもたちの
学力や生活態度を向上させた敏腕教師。

先日の会員向けコンサルでも、こうおっしゃっていました。

 

日々、いろいろなことがあるけれど、子どもたちが大変とか
困った子という見方はしないです。
困った子、というレッテルではなく、宿題を出せない、忘れ物が多いというこの子は
≪何に困っているんだろう≫という見方をします。
なので、その子の話をいろいろ聴いて理解をしようとするのが最初です。


学校における学級経営は、日々の挑戦です。
特に、子どもが問題行動を示す場合、先生方はしばしばその子に対し

「困った子」というレッテルを貼りがちです。
しかし、この視点では、学級経営も子どもたちの成長も停滞します。

​​問題行動の背後には、発達の課題、家庭環境、心理的な問題など、
多様な原因が隠れていることがあります。

「困った子」というレッテルはこれらの真の原因を見落とすことにつながります。

逆に、「この子は、何かに困っている」という視点を持つ先生は、
その子どもが何に困っているのかを理解しようとします。

先ほどのT先生は、他の先生から
「先生のクラスはいいよね、問題起こす子いないから」と言われるそうです。

しかし、それは、問題を起こさなくても済むような関係性や
もしも、問題が起きても、子どもたち自身が自分たちで解決できるような仕組みを
学級の中に作っているからです。

 

トラブルがあって当たり前。それを前提に、
そのトラブルを自分たちで考え解決できる力を育てるか
 
トラブルが起こらないように、怒らないようにして
学級経営をするのか?

他のクラスや教師を羨むことは容易です。
しかし、外見的な平穏さに惑わされることなく、
自分のクラスの子どもたち一人一人の内面を理解することが重要です。

問題行動を起こす子どもがいないように見えるクラスでも、
それは教師が子どもたちの内面に注目し、
個々のニーズに応じたサポートを行っているからです。


子どもたちに「困った子」「大変な子」というレッテルを貼ると、
彼らは無意識にそのようにふるまいます。


保健室コーチングでお伝えする脳の仕組みとして
「人は扱われたようにふるまう」というものがあります。
これを無意識レベルの相互作用としてお伝えしています。

それが、無意識下のコミュニケーションで起きています。

この現象は、学校だけでなく、家庭でも同様です。

どうやったら、この子が自分の言うことをきくかという視点ではなく
この子は何に困って、こんな行動を起こすのだろうという内面を理解しようとするのは

とても大切なことだと思います。

保健室でも、「かわいそうな子」「助けてあげなければ」という視点は、
子どもたちが自立する機会を奪ってしまう可能性があります。


それはやさしさではなく、
相手を可能性のある存在として尊重していないということです


問題を取り除くのではなく、
次に同じような問題が起きたとき、どのように考えていけばよいのか
という思考法が身につくような対応を考えることが大切です。


教育に携わる大人として、
私たちは無意識に相手をどのように扱っているかに気づくことができれば
子どもたちはもっと自分の能力を発揮できるようになります。


子どもたち一人一人の可能性を信じ、個々のニーズに応じた支援を行うことで、
学級経営も子育ても、生徒支援も、より良い方向へ進むのではないでしょうか?


それでは
今日も素敵な1日を!

p.s. 記事の中で紹介したT先生の実践はブログ記事でも紹介しています。
0点しか取れなかった子が100点取った事例は感動です。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、今日も素敵な1日を!

 

 

この記事は、メルマガ「生きづらさを生きる力に変える波動脳科学レッスン」

2023年11月20日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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