(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。
今日のテーマは
「主体性と自主性は違う」です。
主体性という言葉が、教育のキーワードになっています。
よくありがちなのですが、一つの言葉がブーム(?)になると
「何をする?」「どんな取り組みをする?」という話題になります。
しかし、そういった一過性のものではなく本当に子どもたちの成長に生かすためには
そもそも「主体性」って何?という問いかけこそ、大切です。
そして、似たような言葉との違いを明確にしておくということも!
新しい言葉に振り回され、本質的理解をすっとばして
「what」と「How」ばかり追い求めてしまう方があることは
ちょっと残念に思います。
さて・・・
「主体性」と似た言葉に
「自主性」「積極性」という言葉があります。
実はこの違いを、新刊に書こうかと思っていたのですが
ページ数の関係でかなりカットしたので
メルマガで紹介しますね。
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主体性とは
自分の判断、意志を持ち、それに従って行動し、
それによる結果も自分で引き受ける覚悟がある。
何をするのか決まっていない状況
自らのやるべきことを自分で考え判断して行動する
自主性とは
あらかじめ決まっている目的や決められた範囲の中で
進んで行動すること。主体性ほど思考力を要しない。
リスクや責任も主体性ほど大きくない。
積極性とは
物事を進んで行おうとすること。
他者からの働きかけが必要。
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書籍の中でも、書いたのですが
積極的に発言したり、進んで何かをするから
主体性があるとは限らないということです。
ある程度の枠の中では進んでやることはできるけど
枠から外れた発想や自分で新しい枠を作るなど
十分な思考力と結果を引き受ける覚悟がない場合は
主体性とは言いません。
主体性という言葉には「思考力」「判断力」「責任」など
生きる力に不可欠なものがたくさん含まれていると
考えています。
子どもたちに、考えなさい、決めなさいと言いながら、
実は、主体性を育てようとしている大人自身が
思考停止し、判断を他にゆだね、結果を引き受ける覚悟がない
ということもあります。
なぜなら、大人自身も、自分の家庭でも学校でも社会でも
自ら思考し、判断して、行動して、結果を引き受け、そこから成長していくという
大切なステップを体験する機会が極端に少なくなかったから。
考えなさいと言われても、どのように考えればよいのかわからない!
決めなさいと言われても、決め方を教えてくれる人はいなかった!
迷ってばかりいるのねと責めらるけど、
迷いから脱出する方法を教えてくれる人はいなかった!
保健室コーチングコース修了生は、
子どもたちの問題を成長のチャンスに変え、主体性を育てるために
『思考する、決める、迷いから脱出するための場と時間』を提供し
問題を成長のチャンスに変え、主体的に生きるための伴走をしています。
その養護教諭たちの具体的なチャレンジも
書籍の中で紹介させていただきました。
書籍のタイトルは「本音が言えない」となっていますが
本音が言える=自分の意志を明確にし、意志に従って生きることを決めることととらえています。
他人軸で生きてきて、自分の本音がわからなくなってしまった子どもたちの
内面の想いを引き出したり、自己決定に導くための誰にでもできる方法
主体性を育てるための脳科学傾聴の方法など
すぐに役立つ方法もたくさんご用意しました。
ぜひ、多くの方に手に取っていただき
子どもたちの主体性を育んでいただきたいと思っています。
※今後、出版記念トークイベントやオンライン勉強会、
書籍内で紹介した教材の使い方の体験会も予定しています。
どうぞ、お早めに手元に置いてくださいね
それでは
今日も素敵な1日を!
この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2023年2月3日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。
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音声配信「保健室から見える子どものココロ ~桑原朱美の本に書かなかった気になる話~」