姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

養護教諭が 保健室でNLPを活用することの効果性

2011年11月08日 | 保健室コーチング



 保健室コーチングは 「コーチング」という名称があるため、

 一般的なコーチングを保健室で活用するためのものと思われる方もあるかもしれません。



 保健室コーチングは、NLPラーニング・山崎先生から学んだNLPをベースにしています。

 

 NLP自体が、コーチングとカウンセリングを区別なく活用するという立場をとっています。

 特に山崎啓支さんのNLPは、「人間理解」を最も重視したものであり、スキルは二の次!というものでした。

 今、目の前の相談者が、どんな状態なのか、ライブでとらえる観察力を持ちなさい。

 その観察する視点の深さが、人間理解の深さなのです。


 そのことを、徹底的に叩き込まれました。


 私が、事業を立ち上げた時のベーシックコースでは、自分がこれまで対応してきた生徒たちに活用したNLPの概念やコーチングスキル、観察の視点などが中心でした。


 その後、


 さまざまな講座で 実際の受講生さんとのやりとり、現場で養護教諭が子どもたちのどんな主訴への対応に困っているのか?などのシェアを聴きながら、

 少しずつ NLPの具体的な手法を さらに保健室で活用しやすい形にコンテンツ自体が成長しています。



 現在は 入門講座~アドバンスコース、単発講座でも  NLPを保健室、学校現場で ≪教育≫という枠の中で活用していく方法をより効果的にアレンジしたプログラムに進化、深化しています。



 一般のコーチングの講座を受講した養護教諭さんがよく言われることは、「一人一人に 落ちついて 関わることがベースとなっていることに違和感を感じた」

 というものや「ビジネスコーチングでは、コントロール近いものを感じた」というもの「小さい子どもに使うには 減時制がない」など

 コーチングそのものを否定するのではなく、コーチ養成機関にもよりますので一概には言えません。



 コーチングの考え方そのものは、素晴らしいコミュニケーションンの方法です。

 ただ、普通のコーチは 一人のクライアントのための 時間と空間が確実に準備されます。



 しかし 保健室は違います。さまざまな主訴で、10分間という短い時間に たくさんの子どもたちが 一度にやってきます。

 「授業に行かなきゃならないってわかっているのに、あの先生の顔見ると腹立つんだよね」と、教室に行き渋る子

 「あー腹立つぅぅぅ!」って 保健室に興奮気味に やってきた子


 不定愁訴を訴え、繰り返し来室する生徒

 受験が近づき、本当はやらなきゃってわかっているのに 「何にもやりたくねー もう進学しねぇ」と 投げなりになる子

 自分の気持ちをコトバにできず 泣きじゃくるだけの子

 ストレスによってイライラが募り 他の子どもにやつあたりする子

 友だちを怪我させて、指導が必要な子

 いじめやいじめられる子のフォロー

 

現実の保健室では、

多くの養護教諭さんが「受容と共感」だけのアプローチでは 限界だと感じています。


そして「正論」で 指導していくだけでは 子どもたちの行動に変化を起こすことは難しいと感じています。

保健室コーチングは、NLPの「心―身体―情動」システムを 脳の科学から理解することで 

問題の解決ではなく、子どもたちが問題だと認識したその 認知(無意識レベルで起きた情報処理や思い込み、ビリーフ)にアプローチしていきます。



これは、体験していただけるとわかるのですが「問題を解決する」アプローチから 「変化」を起こすアプローチ ということです。

つねに 目の前の子どもたちが「問題」と認識していることへの対応(短期目標、対処療法的)と

同時に 「問題」と認識するに至ったビリーフ・思い込みへの対応(長期目標 根本的原因への対応)



ただし、保健室も教育現場も 「セラピー」の場ではありません。

NLPが効果的だからと言って なんでも間でも使うことは危険でもあります。

「教育」の範囲で活用すること。

NLPは潜在意識を扱いますので、非常に早く効果的な変化を起こします。だからというって 「教育」を超える使い方をするべきではありません。

また、カウンセリングにしろ、コーチングにしろ、「言語アプローチ」では、対応ができないことが多いことも

現場の養護教諭は、実感しています。



特に 小さな子どもや言語表現が苦手は子どもに対しては、言語の理解が不十分ですので、感覚的なアプローチのほうが 効果的です。


現場で 「心理的ストレスから腹痛を訴えた子ども」への対応などの場面で

専門的な視点から、養護教諭としては、「これは、心理的なものからくる腹痛の可能性もある」と見当がついても、

本人は腹痛とストレスの関連性に気づいていないとぴう状況で、どのように気付きをひきだし、対応すればいいのか?と、悩むことってよくあります。


しかし、保健室コーチングを学んだ受講生から、このような事例の対応にも、

体感ワークのアプローチによって、子どもが「なんかあまりいたくなくなった」と言って 教室へ戻った。あまりの短時間の変化に驚いた!という報告を頂きます。


また、観察力がアップし、

 「子どもの本音がよくわかるようになった」という報告もあります。
  
  ことばでは「こうなりたい」と言っていても それが本音かどうかを 直観的に感じることができるようになった。

 ことばに振り回されることがなくなり、本質的な問題にアプローチし、結果として 行動が変わった。

 「興奮してやってきた子どもに 感覚的アプローチをしたら、すっきりした!といって教室へ戻った」

 など・・・

 たくさんの成果が、報告されています。

 

 また、保健室コーチングで学ぶ 状態管理のスキルはさまざまな場面で その効果を表しています。

 「子どもの感情に振り回されなくなった」

 「状態管理をしたうえでの提案は 職員会でもすんなり通るようになった」

 「他の職員に頼みごとをして 断られても ぶれなくなった」

 「苦手な職員とも堂々とコミュニケーションできるようになった」


  どんなに知識やスキルを詰め込んでも 資格を得ても 逆にそれが 制限を強めてしまったり、ノイズになることもあります。

  大切なのは、本質的な学びを徹底的に深めること

  スキルが機能するための自分の状態を管理できること

  だと思っています。

  
  保健室コーチングは 一般のコーチングとは違います。ひとことで言えば 養護教諭のためのNLPの活用するキル。

  保健室の特性と現場経験によって 構築されたプログラムです。

  本気で 全国の養護教諭さんに広めていきます。


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