(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。
今日のテーマは
「落ち込みやすい人の自己質問と前を向く自己質問」です。
昨日は、対人支援や生徒指導における質問についてお伝えしました。
今日は、その続編で「自己質問」についての内容です。
無意識に数万回の自己質問
人間は1日に数万回も
自己質問をしているといわれます。
「今日の夕飯何しようかな」
「先にこの仕事からやろうか、後にしようか」
「今日も忙しいかな」
などなど。
そして、その質問に対して
自分で答えています。
これらはほぼ自動的に起きていて
いちいち覚えてもいませんよね。
昨日もお伝えしたように
質問を投げると脳はその答えを探しに行きます。
その自動的な質問(無意識の質問)にも
人によって傾向があり
どんな自己質問をするかで
それによって生まれる感情も変わります。
企画が通らなかったAさんの事例
企画した提案が通らなかった
Aさん。
この時、Aさんは無意識に
次のような自己質問をしました。
「なんで自分の提案をわかってくれないの?
「なんで、いつも反対されるの?」
この質問が発せられると
脳はその答えを探します。
答えとして浮かんだのは
「自分のことが嫌いなんだ」
「自分に能力ないのだ」
「ほかの人は自分の仕事が増えるから
嫌だと思ってるんだ」
「私の職場の人間はみんな意地悪だ」
挙句の果てに
「ああ、私は誰からも理解されない
孤独な人間だ」
という結論に達してしまいました。
おやおや!
こりゃ大変。
保健室コーチングでは
「かわいそうな私症候群」と
読んでいる状態です。
この自己質問、何が問題なのでしょう?
落ち込みやすい人の自己質問
この自己質問には問題点が大まかに2点。
(1)企画が通らなかったという事実が
「受け容れてもらえなかった」という解釈に変換されている
(2)企画が通らなかったという大きなくくりで思考している
落ち込みやすい人は、事実について考えるべきところを
自分なりに解釈した表現で質問してしまうことがあります。
しかし、この思考パターンでは
新しいアイディアは浮かんできません。
ここで再び、
「だから自分はダメな」と自己否定にならないでください!
たままた、よい答えを出すための
質問になっていなかっただけなので、
質問を変えればよいだけのこと!
本気でその企画をやりたかったら
「企画が通らなかったのは、どこに課題があったのか」
「どうやったら、みんなの賛同を得て実現にこぎつけるか」
という質問を脳に投げることが必要です。
自分の思考パターンにはまって
その原因を外側のせいにしている限り
仕事の質も人生の質も向上しません。
勝手に自分を被害者の立場にしたり
かわいそうな自分になる必要などないのです。
もし、こんなパターンに心当たりがあれば、
まずは質問を意図的に変えてみましょう!
まずは、
「どうやったらこの企画を
皆さんに理解してもらい、実現できるのか」
という質問をすることから!
そして、さらに
「企画が通らなかった」という大きなくくりを
細分化するための一連の質問をすること
この続きはまた明日!
それでは
今日も、素敵な1日を!
p.s.1
今回の全国保健室コーチング研究大会の発表では
・自分の提案をどのようにして実現させたか?
・、他人軸だった自分の保健室経営を
どのように自分軸の保健室経営にしていったのか
などの実践をきくことができます。ぜひ、多くの方に聞いてほしいと思っています。
https://heart-muscle.com/post-21736/
p.s.2
3月のライフストーリーサミットでは仕事や人生における「宣言」「言霊」「設定」
についてお話します。参加は無料です。
https://withlinkey.com/summit2022/kuwahara
この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2022年2月16日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。